60歳で定 年退職して貯金と年金で悠々自適の生活を送る予定が何時の間にか狂ってしまい、預金は殆どなし、年金ではとても食べ て行けない。仕方なく老骨に鞭打って働かざるを得ません。私の場合は自業自得とも言えそうですが、それでもどこか納 得が行かないところもあります。つまりは、想像もしていなかった低成長の時代の波に飲み込まれてしまったようです。
これは、アメリカの方が一足先に洗礼されているようです。身につまされる記事がありました。
U.S. FrontLineより 2011年12月01日
ミドルクラスの25%が「心置きなく引退生活を送るには少なくとも80歳 まで働き続けなければならない」と考えていることが、銀行大手ウェルズ・ファーゴの最新調査で分かった。
ロサンゼルス・タイムズによると、調査は米国人1500人 を対象に8月初頭~9月末に行われ、75%近くが「常識的な引退年齢を過ぎても働い ているだろう」と答えた。このうち半分強がその理由を「生活のために必要」と答え、残りは「働き続けたいから」と答 えた。
調査からは、現代の米国人は多くが引退の準備ができておらず「働き続けるか生活を極端に切り詰めるか、もしくはその 両方を強いられる」と考えている様子がうかがえる。回答者のうち、中産階級に分類される人の半数以上は「今の支出を 大幅に減らさなければならない」と答え、平均的な人で老後の蓄えは希望額のわずか7%しかなく、中間値では35万 ドルの目標に対して2万5000ドルしか貯まっていない。60代 の30%は貯蓄が2万5000ド ル未満で、社会保障に頼らざるを得ないと考えられる。
過去のさまざまな調査では、引退は最悪でも60歳代半ばから後期と考える人が多かったが、 最近は同行調査のように見方が悲観的になっている。ヤフー・ファイナンスの最新調査でも、18~64歳 の41%が「アメリカン・ドリームには手が届かない」と感じており、37% は老後の蓄えをまったく持たず、半数以上は子供の大学進学のための費用すら取り分けていない状況が示されている。
アメリカの後を追ってきた日本もこれと同じ状態でしょう。一億総中流と浮かれていたのに気が付いたら下流に落ちて しまっていたという泣くに泣けない現実が待っていた。アメリカもそれを追う日本もマネーゲームという罠に陥いってし まったのが躓きのもとじゃないでしょうか。
金が金を産むマネーゲームを止めさせて地道な物作りの世界の戻ることしか皆が中流の世界に戻る道はないの じゃないでしょうか。
もう戻れないのでしょうか!