団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

太陽光発電の時代到来

2013年01月02日 | 太陽光発電

  第 4645回でドイツが5月25日に太陽光発電の最高発電量を記録したことを取り上げましたが、その ことについての興味深い記事が二つありました。まだまだ太陽光発電に対して批判的な目が多いようですが、これを 見ると太陽光発電の未来は十分期待できます。
  地球がこんなに素晴らしいのも太陽のお陰です。人類はやはり太陽を利用して太陽とともに生きることを考える のが最善じゃないでしょうか。 

  両方ともかなり長いのでどうぞリンクの方で読んでください。

  日経ビジネスオンラ インより  2012年12月27日(木)

  太 陽光発電で「負けパターン」を繰り返すな 加速するグローバル競争  村沢 義久 

 失敗どろこか大成功したドイツ

 ド イツの太陽光発電が快進撃を続けている。一部には、買い取り制度の「失敗」とか、成長の「失速」などと批判する 声があるが的外れ。実際には躍進は今も続いている。

 ま ず、2012年5月25~26日の2日間、太陽光による史上最高の発電量を記録した。一時は最高出力2200万 kWに達し、ドイツの全電力需要の半分近くを太陽光発電が供給した。

 そ して、年間導入量でも記録を更新しつつある。2010年に740万kW、2011年に750万kWの太陽光発電 を新規に導入。2012年には「失速」どころか、最初の10カ月で680万kWを設置しており、通年では昨年を 上回る可能性が高まった。

 日 本は2010年の年間導入量が100万kW、2011年が130万kWであった。筆者は、2012年に暦年ベー ス(1-12月)で200万kW、年度ベース(4月-3月)では250万kWに達すると予想している。

 しかし、これでもまだ不足であり、今後、原発へ の依存度を大幅に減らすためには、数年後には年間500万kWを達成 し、長期的には現在のドイツを上回る1000万kWのペースを維持する必要がある。

 確 かに、ドイツの太陽光発電に問題がない訳ではない。高値買い取り制度による家計への負担が2011年に月額 1000円を超えるなど弊害が出ている。

 しかし、これは「想定」されたことであり、予定 通りに修正している。買い取り価格はすでに段階的に引き下げられているのだ。例えば、容量1MW以上のメガソーラーについては、2012年時点ですでに日本円換算で10 数円に下がっている。それでも事業が成り立つのは、コスト削減も順調に進んでいるからだ。…以下略

ドイツは失速したものと思ってましたが全く違って いるようです。どうしてこういう情報が日本には届かないのでしょうか。やたらに原発に反対するより、こうしたド イツの例を生かして、どうやったら本当に自然エネルギーを生かせるのかをもっと考えるべきでしょう。

  この記事を裏づけてくれる記事をいつものフラ イブルクから地球環境を考える~村上 敦のエコ・エッセイ~が取り上げてくれていました。こちらは 実際にドイツで活動している方なのでその情報は貴重です。

  2012 年ドイツ太陽光発電の総集編、統計情報(その1)

 さて、今回は、年も押し迫ってきたこ とですから、2012年の包括としてドイツの太陽光発電の設置量、およ びFITの買取価格について取りまとめることで、ブログも仕事納めといたしましょう。

 おさらいとなりますが、2011年末までのドイツでの太陽光発電の設置量は、ドイツ環境省の統計により ますと、24.82GW出力となっています。

 2009年までに1年間での設置量を「3.8GW」と日本で20年設置にかかっ た規模を単年でクリアし、世界市場をリードしてきたドイツも、2010年度の7.378GW、翌11年度も 7.485GWの設置と(いずれもPhoton誌集計)、大幅に政府や政治、学術関係者の予測を上回るス ピードになり、「スペインの二の舞」、あるいは「太陽光バブル」とも揶揄され、2012年の上半期は、改正 したばかりのFIT法を太陽光発電のみ緊急的に再改正し、下落を続ける太陽光発電市場の価格破壊を吸収する ために、政治的にも、産業の面でもバタバタと世間を騒がせた1年でありました。

 日本では、それを揶揄してFIT失敗論も飛び出すなどいろいろありましたね。

 ということで、集計がある分だけにな りますが、2012年の太陽光発電の設置量です:

1月 517MW、2月230MW、3月1223MW、4月359MW、5月254MW、6月1791MW、7月 543MW、8月329MW、9月981MW、10月612MW、11月?MW、12月?MW

(いずれも、FIT法定めによるドイツ系統機関統計値)

 1月~10月までの集計で、6.839GW…あと2ヶ月分の集計が入りますの で、7~8GW出力の設置と昨年並みは固いことでしょう。

 つまりドイツでは、このレベルが平年 並みになったというわけです。この月別の設置量を眺めてみてもお分かりのように、3月、6月、9月と買取価格の大幅な値下げ前、法律の制度改正前の駆け込み需要 は多少見られますが、通年して、設置量はなかなか良いペースで続けられています。…以下略

  こちらでも見事に証明されています ね。ドイツの失速なんて全くの間違いだった訳です。パネルの価格がそれだけ下落しているということのようです。 こうなると、もう日本のメーカーには太刀打ちできないかもしれませんね。
  手を打つのが遅すぎたのかもしれません。家電と同じ運命をたどることになるのか、それとも起死回生の手 を見つけることができるのか。
  いずれにしても太陽光発電は私が考えていた以上に本物になりそうな雰囲気です。なんとかこの中に日本の メーカーも残ってほしいものですがどうなることやら。
  しかしながら、いよいよ太陽光発電の時代が来ることは確かなようです。これは素直に歓迎したいと思いま す。

太陽 万歳!