団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★JR貨物

2013年01月05日 | エネルギー 環境

  第 2530回第 2762回などで車社会から公共交通への移行を担うべきとしてJR貨物を何度も取り上げてきました が、少しずつではありますがその動きは加速しているようです。

  テ クノロジー :日本経済新聞より  2012/12/17

  10 トントラック並みコンテナも JR貨物、モーダルシフト加速

 トラックによる貨物輸送を環境負荷が 少ない鉄道や船舶に移す「モーダルシフト」。有力な担い手である日本貨物鉄道(JR貨物)が存在感を高めてい る。環境保護や労働力不足の観点から、二酸化炭素(CO2)排出量や作 業人員を抑えられる鉄道への関心は増す。荷主の様々な要望にどう対応していくか――。JR貨物の挑戦が随所 で本格化している。

10トント ラックと同じ積載量の「31フィートウイングコンテナ」

 「鉄道貨物輸送はエネルギー効率が非 常に良い。我々が荷主の期待に応える施策を実行できれば、モーダルシフトの流れを一段と加速させられるはず だ」。収益拡大の好機と見て、田村修二社長は言葉に力を込める。

 今秋、同社が初めて製作した「31フィートウイングコンテナ」は重要戦略の1つだ。大型トラック(積載10ト ン)と同等の容積、積載重量を持つため、輸送単位や荷役作業を変更せずに、トラックから鉄道に輸送手段を切 り替えられるためだ。「これまで鉄道貨物輸送を利用してこなかった新規の顧客を開拓する」。担当者は意欲を 見せる。

 実際、31フィートコンテナの滑り出しは上々といえる。12月上旬までに、近畿から九 州へ運ぶ家電製品、首都圏と中国地方を往復する加工食品など4件が成約済み。現在も10社と商談中で、 2012年度中には製作した25個のコンテナすべてがフル稼働する見通しだ。

 モーダルシフト促進の条件には「駅の 近代化」も欠かせない。北海道や東北、北陸地区と首都圏を結ぶ輸送力の増強を狙い、拠点の「隅田川駅」(東京都 荒川区)が来春、生まれ変わる。着発線や荷役線の延伸、コンテナホームの拡幅など改良工事を実施中。総工事費は 約46億円。うちJR貨物は7割を負担し、同駅の輸送力は年間約22万 トン、10トントラックに換算すれば約2万2千台分が増強されることになる。…中略

  このほか、長距離トラックドライ バーの不足もモーダルシフトが広まるきっかけになりそうだ。5年前の道路交通法の改正で大型免許取得者が激減、08年は約4万8千人と07年に比べ3分の1に。高齢化が進み、恒常的なドライ バー不足になることが予想される。

 国内総貨物輸送量は減少の一途で、10年度は50億トン弱と00年度に比べ2割以上縮小した。一方、JR貨物のコ ンテナ輸送量はモーダルシフトの流れに乗り、07年度まで増加カーブを描いたが、リーマン・ショックを機に 減少傾向に陥っている。

 国内総貨物輸送量は減少の一途で、10年度は50億トン弱と00年度に比べ2割以上縮小した。一方、JR貨物のコ ンテナ輸送量はモーダルシフトの流れに乗り、07年度まで増加カーブを描いたが、リーマン・ショックを機に 減少傾向に陥っている。

 鉄道のCO2排出量は営業用トラックの6分の1と圧倒的に少ない。環境面だけでなく、1度 に大量の荷物が運べ、定時性も大きな売り物だ。「荷物のサイズや求められるスピードなど、荷主の需要にきめ 細かく対応して顧客を増やしていく」(田村社長)。東日本大震災の災害廃棄物専用列車の運転開始などで注目 を浴びたJR貨物が、モーダルシフトでもさらなる輝きを放つために新たな挑戦を続けている。(産業部 阿部 将樹)

  その動きは遅々としたもののようで すが時代はJR貨物を求めているはずです。トラックのドライバーの不足というのは知りませんでしたが、常々あの 大型の長距離トラック運転手の過酷な労働条件を見るたびになんでトラックなんか減らして鉄道に換えないのだろう と思ってました。誰かを犠牲にしてのシステムは絶対に良くないはずです。
  折角政権も変わったことだし、景気対策の根本として思い切ってJR貨物の新幹線網を日本中に張り巡らす なんて政策をとって欲しいものです。つまりは日本の流通を根本から変えるのです。無駄な箱物に懲りて公共投 資の減らし過ぎによる経済の停滞を打ち破るためにも是非土り組んでもらいたいものです。環境やエネルギーと いう日本の抱える根本的な問題を解決するうえでもこんなに良い方法はないと思うのですが。

これぞ列島改造!