第 4375回や第 4950回などで地球を救うかと期待したグラフェンの面白い記事がありました。
反面、第 5071回などで期待してきたカーボンナノチューブが苦戦しているそうです。
私はグラフェンやカーボンナノ チューブで画期的な電池が作られ、世界のエネルギー問題を解決してくれるのじゃないかと密かに期待しています が、カーボンナノチューブが見離されようとして言いうのはちょっとショックでした。
WIRED.jpよ り 2013.9.5 THU
驚異の素材グラフェン:成功への道 のりは?
9年前に発 見された驚異の素材グラフェンは、すでに発見者にノーベル賞をもたらし、物理学と電子工学を革新するといわれて いる。しかし、これには懐疑的な人もいる。
「地球上の生命の基本材料である炭 素は、二次元の素材グラフェンの革新的な実験によって、わたしたちを再び驚かせた」
2010年にノーベル賞委 員会は、ノーベル物理学賞をマンチェスター大学のアンドレ・ガイムとコンスタンチン・ノヴォセロフに授与するに あたりこう表現した。
ガイムとノヴォセロフは、 そのわずか数年前の04年に、粘着テープで遊んでいてこれを発見した。ごく普通のグラファイトの断片にテープを 貼り付けることで、非常に薄い原子1つ分の厚さの素材を、そっとはぎ取ることに成功したのだ。そしてすぐに、こ の極薄の炭素シートがもつ潜在能力を見抜いた。シリコンの100倍の電気伝導率があり、鋼鉄の200倍の強度が あり、驚くべき光学的・熱学的特性をもっていることを。
グラフェンの応用は多様 で、非常に期待がもてる(参考:世 界で最も薄い素材:グラフェンはわたしたちの生活を変えるだろうか? )。WIRED.comが報じているように、いまはまさに理論から実践に移るときだ。ただし、1990年代に開発されたカーボンナノチューブが半ば不成功 に終わったのを繰り返すというリスクがある。カーボンナノチューブは一時期名を上げたが、結局は忘れ去られてし まった。…以下略
カーボンナノチューブって本当に役に 立たないのだろうかと思ってましたが、偶然見つけた15歳の天才少年の話題を動画で見ていたら、何と、そこに カーボンナノチューブがすい臓がんの発見の画期的な方法の役に立ったと少年が言っているのです。
何だか、友達が再評価されたようで嬉しかったですね。
それにしても、この少年、凄すぎます。 この歳で、この開発も凄いし、この発表の堂々としていること、やはり並の少年じゃないですね。
ビル・ゲイツもこんなんだったのでしょうか。私のような凡人は何歳まで生きたって世の中の役に立たない のが情けないです。折角のこの開発も私のような年寄りに使うのは勿体ないですね。
テ クノロジーニュースまとめより 2013年11月11日
15 歳の少年、膵臓がん発見の画期的方法を開発 たった5分、3セントで検査
15歳の高校生の快挙――1997年生まれの、アメリカのメリーランドに住む高 校生、ジャック・アンドレイカさんが、 すい臓がんを初期段階で発見する検査法を開発した。
アンドレイカさんは13歳の時、親しい人をすい臓がんで亡くした。そこから、ネットですい臓がんに ついて調べ、その検査に800ドルかかり、さらに30%以上を見落としていることを知る。
なぜ難しいのか。すい臓がんを検出する には、血中にあるごく少量のタンパク質の発生量を調べなければならないからだ。すい臓がんになると検出される8000種の中から、すい臓がん患者特有のものを見つけ出した。研究を続けるた め、アンドレイカさんは200人の教授に手紙を送る。うち、199は提案を却下。たった1通、良い返事が 帰ってきたジョン・ホプキンス大学で研究の場を得て、テスト方法を開発した。
アンドレイカさんが開発した方法では、1つの小さな検査紙で 費用は3セント(約3円)、わずか5分でテストできるという。従来の方法と比べると、168倍速く、26,000分の1以下の費用、400倍の精度で検査 できるという。
この方法はすい臓がんだけでなく、他の がんやHIVなどにも転用が可能としている。
アンドレイカさんはインテルが設立するGordon E. Moore Awardを受賞。75,000ドル(約742万円)を獲得。その他にも多数の賞を受賞し、10万ドル以上の賞金を得た。賞金は学費に使用するという。
ジャック・アンドレイカ: 有望な膵臓がん検査 ― なんとティーンエージャーが開発
こうした凄い少年の未来はどうなんで しょう。こうした人が本当に世界に貢献するんでしょうね。
こうしたことを見ていると、人類を救う電池も、ある日突然、こうした天才が現れて開発してくれるのかも しれません。
諦めたらダメで すね!