自動運転の自動車がグーグルなどが先頭に立っ て、開発されていますが、そんなものが本当に可能なのかと思うと同時に、それでなくても、搭乗者数の少ない車を自動運転 させるのは必要なのだろうかと思わずにはいられません。
確かに、クルマが自動で走ってくれれば便利でしょうが、その開発コストや車自体のコストを考えると、余りにも勿体な いのじゃないかと考えてしまいます。
特に、クルマ主体から公共交通主体の交通体系に移行すべきと日ごろから主張している私には、にそんな努力をするのな ら、公共交通の自動運転こを目指すべきじゃないかと、思えてなりません。
それ以上に、技術的に完成されたとしても、そのクルマに乗る勇気が出そうもないのです。というのも、車を運転する人 は経験しているでしょうが、あの助 手席に乗っている時の恐怖感はかなり慣れないと無くなりません。特に、免許取りたての人の隣なんか乗ると思わず隣で、空 ブレーキを踏んで冷や汗をかいたも のです。
人間でさえそうなのに、機械の運転に身をゆだねるなんて余りにも恐ろしいと思うのは私だけでしょうか。
そんなことを日頃から、疑問に思っていた自動運転ですが、やはり、まだまだ問題を抱えているようです。
SankeiBizより 2015.5.13
暴 かれた事故隠蔽 グーグル自動運転、6年間で11件も「過失なし」強調
米グーグルが開発を進めている自動運転車の公道での試験走行で、2009年から6年間に11件の事故が起きていたこ とが分かった。AP通信の報道を受 け、グーグルが公表した。いずれも追突されるなど自動運転車側には過失のない“もらい事故”と説明している。ただ、グー グルはこれまで試験走行での事故や トラブルは起きていないと公表しており、事実上の隠蔽(いんぺい)に非難が集まっている。グーグルが自動運転車の実用化 の大前提としてきた「必ずミスを犯 す人間の運転よりも安全」という主張にも疑念を招きかねない状況だ。
7件は追突「回避不可能」
「これまで20台以上の自動運転車を使い、170万マイル(約272万キロ)の試験走行を行い、うち自動運転モード は100万マイル(約160万キロ)だった。事故は11件発生したが、けが人はおらず、車のダメージも軽微だった」
グーグルの自動運転車プロジェクトの責任者クリス・アームソン氏は11日、IT分野の著名ライター、スティーヴン・ レヴィ氏が運営するブログメディア「バックチャンネル」で、事故発生を明らかにした。
発端は、AP通信の11日のスクープ報道。昨年9月以降に3件の事故が起きていたと報じ、あわてたグーグルは公道で の試験走行を開始した2009年以降の事故件数を公表した。
バックチャンネルでアームソン氏は、11件は自動運転モードとドライバーが運転する通常モードの両方で起きたと説明 したが、内訳は明かさなかった。7 件は追突された事故で、交差点での信号待ちが中心だが、ハイウエーでも追突された。このほか信号無視の車にぶつけられた り、車体の横をこすられたりしたと いう。
アームソン氏は「自動運転車が原因の事故は一件もなかった」とした上で、「自動車にある程度の時間乗っていれば、自 動運転車であろうがなかろうが事故 は起きる」と主張。「後ろからの追突事故を避けるのはほぼ不可能だ」とも語り、後方にセンサーやカメラを搭載している自 動運転車でも防げないと開き直っ た。
公式ブログで「ゼロ」公表
グーグルは09年からハイウエーでの試験走行を開始し、12年からはトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」のス ポーツ用多目的車(SUV)を使 い、本社のあるカリフォルニア州マウンテンビューの市街地での試験走行を行ってきた。これまで事故は一度も明らかにして おらず、昨年4月には公式ブログで アームソン氏が「累計約112万キロ、市街地で約1万6000キロを走行したが、事故やトラブルはゼロだった」と公表し ていた。
これに対し、カリフォルニア州は昨年9月の法改正で、公道試験を許可する条件として、事故があった場合の当局への報 告を義務付けた。ただ、一般には公 表されていない。アームソン氏は「今回のような事故は警察にも報告されておらず、こうした軽微な事故が全体の55%を占 めている」などと語り、事故を公表 しなかったことの正当性を主張した。
ただ、未知の技術である自動運転の実用化には、十分な信頼性の確保が不可欠だ。AP通信は、グーグルの事故隠蔽につ いて「こうした透明性の欠如によって、技術開発の監視ができなくなる」と厳しく批判した。
アームソン氏はこれまで「自動運転車で最も重要なのは安全性の向上だ」と強調してきたが、その信頼性は大きく揺らい でおり、グーグルが目指す2020年の実用化にも暗雲が立ち込めてきた。(SANKEI EXPRESS)
この件数を多いと思うかどうかは個人の感覚でしょうが、もらい事故となるとこれはちょっと防ぎようがなさそうです ね。全てのクルマが完璧な自動運転になって初めて事故が無いということになりそうな気がします。
それだって、機械は故障するのが当たり前ですから、事故ゼロと言うのは無理かもしれません。それでも、人が運転する よりは安全なのかもしれませんが、コストの問題も付きまといそうです。
なんておもってたら、トラックでの開発もされているようです。事故が起きると、乗用車の比ではないことになりそうで すが、大丈夫でしょうか。
GIGAZINE(ギガジン)より 2015年05月13日
物 流を劇的に変え得る自動運転トラック「Freightliner Inspiration」の試験走行をダイムラーが公開
メルセデス・ベンツを抱えるダイムラーが、ドライバーの操縦なしに自動運転できる大型トレーラー 「Freightliner Inspiration」を報道向けに公開。「半」自動で高速道路をスムーズに淡々と走行できる走行性能が明らかになりました。
This is what it’s like to ride in Daimler’s self-driving semi truck | The Verge
近い将来、物流シーンを大きく変える可能性を秘めた近未来のトラック「Freightliner Inspiration」がどのような乗り物なのかは以下のムービーを見れば一発で理解できます。
…中略
また、「トラック運転手の仕事を奪うのではないか?」というドライバーたちから警戒の声が大きい中、ダイムラーは 「Freightliner Inspirationはドライバーの職を奪うものではなく、安全性を高め運転手の能力を高めるものである」と、懸命にアピール中。ダイムラーによると、 自動走行モード作動中は運転手の眠気が25%減少するとのことです。
現時点では、道路の白線が消えていると走行レーンを維持できなかったり、法定の制限速度を検出できない ためドライバーが手動でスピードを 調整する必要があったりと、解決するべき課題が多いFreightliner Inspirationですが、ダイムラーは今後も走行試験を重ねることで、夜間や悪天候下でもより安全に自動走行できる物流トラックの開発を進める予定 です。
果たして、自動運転が実用化される時代は来るのでしょうか。全車が自動運転なんて時代になるのは実現してとしても、 相当先の話になりそうです。
やはり、それだけの開発費を投入するのなら、その費用で、公共交通を主体とした交通体系を目指す方が現実的だし、環 境や費用の面でももっと安くできそうな気がするのは私だけでしょうか。
さて、どうなるでしょう!