日本に税金を払わないアマゾンですが、何故あれ程に急激に成長したのかには興味がありました。設立当時はネット販売は配送のコスト問題を解決出来ない限り成長は無理だろうと思ってました。
ところが、そんな問題はなかったかのようにあっという間に成長してしまいました。
ねずさんがそんなアマゾンを話題に取り上げてくれています。何と、本論は「梵字に親しむ」ですが、珍しくというか初めて話題が横にそれてしまったようです。
そのそれた話題がアマゾンの成長であり、その成長を横目に何故日本が成長しなかったを教えてくれています。
それは、企業が投資を恐れたことにあるようです。やはり、ここにも経営者の劣化が表れているようです。
と言うことで、今日はリンク元も短いものです。
ねずさんのひとりご とより 2019 年09月06日
梵字に親し む 安田梵字教室
・・・略
ちなみにこの本、Amazonの「オンデマンド (ペーパーバック)」という形式での書籍になります。
この「オンデマンド (ペーパーバック)」というのは、本の内容データだけAmazonが保有し、注文がはいると都度Amazonが一冊一冊印刷して、購入者に送るという新し いシステムです。
この方式ですと、すべてコンピューター管理で受注→印刷→発送までができてしまうので、バカでかい倉庫も、要員もいらず、ま たすでに絶版になっている本でも、入手し、読むことができます。
その代わり本はすべてペーパーバックで、表紙のカバーとかはありませんし、ハードカバーの本もありません。
ゆくゆくは将来的に、本はすべて電子レベル化していくと言われていますが、現段階ではどうしても紙媒体で本を読みたいという ニーズがあり、これに答えてAmazonが開始したのが、この「オンデマンド (ペーパーバック)」サービスです。
おかげで、私の百人一首の本も、Amazonの「オンデマンド (ペーパーバック)」でお求めいただけるようになりました。
しかし、この手のサービスを、外資のAmazonにすべて奪われてしまったということは、日本としてはだらしのないことで す。
おそらくこのシステムを開発し、提供したのは、日本の企業だろうと思います。
けれど、それを受け入れることができた企業が、米国のAmazonだったということです。
日本企業にこれができなかったことは、たいへん残念に思います。
Amazonが米国で法人登記したのは、1997年のことです。まだわずか23年しか経っていません。
同じ時期に米国ではたくさんのIT企業が創業され、通販サイトも雨後の筍のように登場しました。
そしてそのほとんどすべてが倒産していきました。
Amazonは、そうしたIT企業の中で、もっとも成長が遅く、投資家からも5年は利益を出せないであろうと言われた、いわ ば成長性のもっとも低い会社として世の中に出ています。
その代わり、もっとも先進的かつ安全な通販サイトを構築するとされました。
結果、大成功を歌われた通販サイトが次々と倒産するなか、もっとも成長が鈍いと酷評されていたAmazonが、いまや世界の Amazonになったわけです。
ちなみにAmazonの本拠はシアトルで、シアトルのオフィスの20%以上が、いまやAmazonの事務所なのだそうです。
Amazonが設立されたのと同じ時期、日本はリーマンショックがあり、いわゆる金融不況に陥りました。
金融機関がバタバタと倒産し、国内が猛烈な不況に陥る中、いまになって振り返ってみれば、当時政府がやっていたことは、日本 国内に蓄積された富を、次々に外国に移転することでした。
富が移転するということは、それだけ日本国内が貧しくなるということです。
そして、日本中で、政治も経済も、叩きあい、つぶしあいが行われました。
問題を解決する方法は、個人の場合と法人や国家規模など大きな集団の場合では、180度異なります。
個人の場合、問題解決のための最終選択は、常に撤退です。
集団の場合、問題解決のための最終選択は、常に拡大です。
どういうことかというと、集団における問題解決は、かならず経済的優位・・・つまりお金がものをいうからです。
これは要するに、集団の場合、資金がなければ何も解決できないことを意味します。
叩いて資金を枯渇させれば、問題は実はますます拡大していきます。
逆に、官民をあげて潤沢な利益の確保に乗り出せば、いまある問題は100%必ず解決します。・・・以下略
企業も財務省も失敗を恐れて投資をしなかったことが、ここまで日本経済を停滞させたということでしょう。