アジアで一番成功していると思ってたシンガポールがChina肺炎で一気にピンチのようです。となると、やはり世界は一気に危機に見回れるのかもしれません。
宮崎さんが詳しく書いてくれています。いよいよグローバリズムの崩壊が来るのかも。今回の恐慌は想像を絶するものがありそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和二年(2020)3月25日(水曜日) 通巻6417号
テマサク(シンガポール政府ファンド)の損失は240億ドル
アリババ株価の失速、シンガポール航空が98%の国際線欠航
邦貨換算で2兆6000億円。これがシンガポール政府系のファンド「テマサク」が武漢コロナ災禍以後の、保有株式時価総額 のマイナス分である。
2020年1月2日のテマサク債権時価総額は738億ドルだった。
それが3月20日には、時価総額で503億ドルに減っていた。時価総額だから、実際の現金ではないけれども、天文学的ロス である。
持ち株のなかでもアリババの失墜。そしてシンガポール空港の株価下落が原因である。後者は政府の政策でもなく、世界の殆ど の空港へ定期便が欠航。その率は98%にも及ぶから、純粋な民間企業なら回転資金が続かず倒産である。
なにしろ日本の経済も大打撃、東京五輪延期。聖火リレーは福島でストップ。インバウンド急減で宿泊施設の予約が90%減、 自動車生産が半減、スマホ出荷38%減。近ツリも赤字転落。JALは70%、ANAは80%の国際線欠航。
米国でもGEが従業員の10%を削減、ボーイング工場休止。トランプ政権は2兆ドルの財政出動、たいして民主党は2兆 5000億ドルの上乗せを要求。
不気味なのは動静が伝わらないアフリカ諸国である。中国の一帯一路による進出でジブチやエチオピア、スーダン、ナイジェリ ア、ジンバブエあたりには中国人が溢れている筈だが、感染状況がいかなることになっているのか。
危機はまだまだ続く。
オリンピックも延期が決まりま下が、来年に必ず開けるとは限らないのじゃないでしょうか。今年は、何が起きてもおかしいとは言えないようです。