ヨーロッパの保守回帰がいよいよ本物になりだしたようです。ルペンがいよいよ 51%の支持を獲得したそうです。
宮崎さんが報告してくれています。いよいよ世界は目覚めてきたのでしょうか。この流れが本物になることを期待します。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和六年(2024)2月13日(火曜日)
通巻第8129号 <前日発行>
『日本列島は日本人だけの国ではありません』と鳩某が妄言を吐いた。
ルペン、51%の支持を獲得。「フランスをフランス人の国にもどそう」
IFOPの直近世論調査で国民連合(RN)のマリーヌ・ルペンが「2027年の第2回投票でガブリエル・アタルに対抗し大統領に当選する」という結果を発表した。
同調査で、エドゥアール・フィリップと対決した場合、ルペン女史が得票率50パーセントで同点となる。アタルもフィリップも与党の有力政治家で、マクロンの後継とみられている。
アタルはまだ34歳。マクロンのお気に入りで、フランス史上最年少の首相である。同性愛者であることを公表している。
フィリップはENA出身。野党所属だがマクロン政権前期で首相を務めるなどのベテラン議員で53歳。
ルペンは言う。
「フランスをフランス人の国にもどそう」。トランプのいう「アメリカ・ファオースト」のフランス版である。
IFOPはフランスで国際的な権威を誇る世論調査および市場調査会社。1938 年 12 月、元ソルボンヌ大学教授のジーン・ストーツェルがジョージ・ギャラップと出会って設立した老舗である。つまり調査に信憑性が高いのである。
ともかくこの類いの予測調査は架空現実に拠るもので、三年後の「2027年」の大統領選挙では、決選投票に持ち込まれ、ルペンが初めてガブリエル・アタルを破るとの予想だ。今回の世論調査で彼女がこれほど好調な支持をあつめたのは初めてのことだ。
フランスの主要メディアは左翼だからルペンを「極右」とレッテル張りして罵り続けたが、国民の多くがもはや大手メディアに信頼を置いていないという実態が鮮明に反映された。
問題は、あと3年間、ルペン人気が持続するか、どうか。前回、彼女はエマニュエル・マクロンに対して42%の得票率を獲得した。2002年の第2回投票で父親のジャンマリー・ルペンが獲得した18%と比較すると大躍進だった。
隣のドイツでは「AfD』(ドイツのための選択肢)が著しく党勢を拡大しており、ドイツの左翼メディアは「極右」のレッテルを貼った激しく攻撃している。
しかしドイツ国民もまた「ドイツファースト」を謳うAfDへの支持を強め、連邦議会で81議席(定員736)、州議会では合計228議席(1884議 席)、EU議会でも96議席のうち、9議席をもつ、大勢力となった。共同党首のアリス・ワタル女史は45歳。元ゴールドマンサックスで、6年間北京に駐在 し、中国語に堪能である。
オランダ、オーストリア、伊太利亜、ハンガリーでは保守系政治家が政権を握っている。
しかし日本では外国人の流入にいささかの歯止めもかかっておらず、「日本列島は日本人だけのものではありません」と獅子吼した鳩某の呪縛のなかにいる。
これで、トランプさんが復活すれば世界は一気に正常化されるかもしれません。何とか、そうなって欲しいものです。
となると、問題は日本かも。正に、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」です。