盆栽用のアルミの針金をネットで注文する。人形の芯は昔からこれである。小学校時代の恩師、図工のK先生のところに遊びにいったおり、「コーテイングしてあって錆びないからいいんじゃねエか?」の一言で、以来使っている。最近こそなくなったが、昔は良く気が変わってポーズを変えることがあり、柔らかいのが好都合であった。しかしその分、制作中不安定だが、その状態で完成すれば自動的にバランスが良く、支えなしでも自立する。 K先生には高校卒業した直後、江戸川のガード下の屋台に連れて行ってもらい、始めて飲んだのが氷の入らない酎ハイと煮込みであった。おかげでK本でもずっとこれである。ホッピーの名店で私くらいなものであろう。K本では酎ハイの場合、最初の一本は注いでもらったあと瓶を引っ込めて並べない。昔、靴下に一本隠して勘定をごまかした輩がいて、以来そうしているという話であるが、なぜ最初の一本を引っ込めるとごまかし防止になるのか、未だにその理屈が判っていない。 K先生には寿司も2度程ごちそうになったが、最初に「◯◯の奴は高いもんばかり頼むんだよな」。必ず釘を刺された。教え子と一泊の麻雀旅行などしていたが、結局心臓を患い、惚けた後に寝床で亡くなった。先生は私がジャズシリーズから作家シリーズに転向したのを知らない。 仕事というわけではないが、近々写真の修整をする必用がある。そこで今までやったことのない試みをしてみようと思っている。アルミの針金が届くまで制作に入れないので一日実験していた。どうも風邪をひいたらしく喉が痛い。
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