以前プリントした房総の海女達が、薄っぺらいので再プリント。フランスのドマシー、ピュヨーなどかつてオレンジ色を使う人がいたが、日本の作家にもいただろうが思い浮かばない。ノスタルジックな雰囲気が出ればとやってみた。昔のテキストには初心者は空や海は避けよ、と書かれたものがある。確かに難しく、前回はブラシを押し付けでっち上げたが、今回はネガの調子が出た。この作品も表面こそ画用紙なので凸凹しているが、粒子といえるものはない。同じネガでも粗粒子から粒子のないヌルリとした調子の使い分け、また混在した画が可能なのも特徴の一つであろう。 来月の個展はピクトリアリズム展ⅡとしたⅠは2000年で、今はないらしいが、町にどこでもあったイメージセッタで製版用フィルムによる拡大ネガを作った。その後もオイルプリントで個展や展示をしたが、なんとなくⅡという気分である。かつては写真といっても様々な技法が乱立していたが、淘汰され、2000年にリトグラフインクで描かれる作品を写真と称することは混乱のもとであった。しかし今は湿版写真ほか、様々な技法が試みられている。面白い時代になった。
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