明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



早朝の5時ごろ、火災報知機が鳴り出した。ずいぶん近いな、と思いながらが一向に鳴り止まない。しばらくたち消防車がやってきた。表に出てみるとずらりと十数台。原因は同じマンションの別棟で、以前ボヤを出した飲食店らしいが煙もなけれも臭いもない。報知器の誤作動のようである。その後2時間近く警報は鳴ったり止まったりを繰り返していた。 

余裕があればオイルプリントトランスファーをやってみたい。インキングの後、乾燥することにより作品となるが、インキング直後に、それ自体を原版とし、プレス機にかけ転写する。ゼラチンのコンディションによるが、複数枚の作品が作れる。以前、4色分解したネガによるカラーを試みるため“内田洋行製”の版画のプレス機を入手して実験したことがあるが、手塗りのゼラチン紙により色を重ねるのは難しい。そもそも1回のインキングに苦労しているのに1作品につき4回のインキングにはへこたれた。昔のテキストによると1色につき3回のプレスを、と書いているものがあったが、ゼラチン層を厚くしているので、その含水量の多さからか、1回で十分転写された。 トランスファーをするなら個展内容とは別枠で小型のプリントを試みるのはどうか。いっそのこと、こんな作品はどうだろう。真っ赤な物には赤いインクを。だがしかし。このチョイスは単に今朝の騒動が影響しているだけのような気がしないでもない。

 

オイルプリント制作法

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