明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



拾得の持つ箒完成、焼き鳥のように絵の具を塗っては乾かした。後は髪だが、何した訳でなく、触らないよう置いてあるはずの人形用ヘアーは既にモシャモシャ絡み合っている。  昔から私の部屋には悪さするボーイスカウト出身の小人が常駐している。 箒が出来ると、チリトリが欲しくなる。先に作ることにした。落ち葉などの塵は本物を撮影したい。 最初の個展は40年前、架空のジャズ、ブルースマンだったが、作っているうちに、だんだんリアルになってくる。いい加減に作っていた楽器も、それに合わせてリアルにせざるを得ない。他人が作った物を、ただ写して作るなんて、こんな苦痛はない。作家シリーズに転向した理由の一つである。 好きなことのために苦手なことをしなければならないのはしかたがないことだが、もう一回試して上手く行かなければ、寒山と拾得の髪は、他の連中同様粘土にしよう。 特に今回はいずれ中国の山深い風景など粘土、石膏で作らなければならない。まさに高いハードルである。だがしかし陰影のない石塚式ビクトリアリズムでは、何もない無地の背景に配することが可能である。例えば竹竿にしゃれこうべを掲げ、こちらを見ている一休和尚や布袋尊、臨済義玄の背景は全くの無地の予定である。 たんかんという鹿児島の蜜柑をいただく。今まで食べた蜜柑で一番美味しい。



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