明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



太宰の首、益々良くなってきた。この人はモノトーンにしたい気がする。世の中が変わろうと、部屋の片付けが辛かろうと、作ってさえいれば、作品は良くなっていくのが何よりである。 またそんなこと始めて、誰も興味ないよ、といくらいわれようと、止むに止まれず、作らないではいられない物を作り続け披露する、それが私の渡世だと考えている。であるから、世間の堅気の世界と異なり、妻や子のために頑張るなんてことは不純なことであり、決してしてはならない。そんな生臭い物を見せては失礼であろう。 よくいった、私。以後独身である説明に使わせてもらおう。 とはいうものの、太宰は元々、嫌いだったのに、仕事で制作した人物である。心中をくり返し、自分だけ生き残ったり虫唾が走った。昔勧められて読んでみたものの、途中で投げ出した。しかし仕事となればそうは行かず、鼻をつまみながら読み、調べているうちに面白くなってしまった。小津安二郎もそうだったが、今では増村保造と好きな監督の双璧である。勿論どうにもならない人物もいた。高い所に行ったきり帰って来ない人などそうである。

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