平成30年7月2日(月)
先月の24日、荒尾海岸で行われた「植物観察会」に参加しました。地元の蔵満海岸で開会。「荒尾干潟保全・利活用協議会作業部会」の会員たちが集まりました、。講師は前回同様、九州環境管理協会の若い泉さんです。(中央リックを背負った人)。
この日はPM2.5のしで対岸の雲仙普賢岳や多良岳がかすんでいました。海の色が2色に見えています。
北へ歩きます。旧荒尾海水浴場付近です。この辺りは以前は広い砂浜が広がっていて、「はまんど」と呼ばれ、昭和の初期までは私の母校の有明小学校の運動場が狭かったため、この「はまんど」で運動会が行われていたそうです。防波堤にもいろいろな植物が生育しています。
こういう砂地でも必死に生きている植物があります。
講師から名前を教わり、その特徴などを必死にメモしますが、私などはすぐに忘れてしまいがちです。
これは猫宮海岸近くにあるハマオモト(浜万年青)です。別名はハマユウ(浜木綿)。ヒガンバナ科の多年草。花期は7~9月。果実は球形、コルク質で波の間を長期間漂い着いたところで発芽、育ていくそうです。
コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし)。ヨーロッパ原産の帰化植物。マメ科。1~2年草。花期5~7月。
オニノゲシ(鬼野罌粟)。ノゲシの仲間で棘が多くいたいので「鬼」が付いたと言う。ヨーロッパ原産の帰化植物。花期4~10月。
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)。タデ科。棘がある葉で継子(ままこ)の尻を拭う、と言ういわれから命名。面白いことに韓国では「ヨメノシリヌグイ」(嫁の尻拭い)と言うそうです。韓国では嫁がそんなに憎いのかな?
これがコンクリート階段に生えている根性!「ハマゴウ」(浜栲・浜香・浜這)。シソ科。一昨年秋篠宮様ご夫妻が見えた時に、事前清掃が行われ、このハマゴウも危うく除去されそうになったところにたまたま出合わせた私がこれは貴重な植物だから伐採しないでと頼んで生き残った植物です。「果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれる生薬で鎮痛、鎮静、消炎作用がある。蔓荊子散などの漢方薬に配合される。全体にユ^カリの葉に似た芳香があり、古くは香として用いられた。」(ウィキペディアより)
アオギリ(青桐)。アオイ科の落葉高木。花期6~7月。
砂地に落花生が生えていました。花も咲いています。鳥が種を運んできたのでしょうか。収穫時期が楽しみです(笑)。この他ヒルザキツキミソウ、ヤブガラシ、カモジグサ、サンゴジュ、コセンダングサ、イヌビワ、ヌルデ、ツルナ、ヤブニラミ、コギシギシ、オオジシビワ、ノブドウなど多くの品種を観察しました。
このように写真にしてプリントしてラミネートをして観察の資料にしたいと作業を進めています。(この稿の記述に際しては講師のお話、ウィキペディア、「野草・雑草観察図鑑」・成美堂出版等を参照いたしました。)
7月になりました。浦川のほとりの初夏の風景。2,3年前の情景です。