2020年(令和2年)2月1日(土)
「ハマシギ」。荒尾干潟で最も数が多く見られる鳥です。群れで着地しようとしているところです。距離が離れているのにパタパタと羽音が聞こえます。荒尾干潟で越冬する数も一番多いのがハマシギです。こうして飛ぶのも休息するのも群れで行動します。夏羽の腹部には黒い斑があるのが特徴です。2011.10.26、増永海岸。
「トウネン」。鳥友・安尾征三郎さんはトウネンを見る度に「当年とって何歳・・・」と 言うのが口癖です。トウネンの群れでいるのあまり見ないのでラッキーでした。スズメよりも少し大きく、くちばしを下に向けて歩き回り、干潟にいる甲殻類などを好んで食べます。2011.9.22 、牛水海岸 。
「オバシギ」。荒尾の海岸ではそう多く見られる鳥ではありません。秋口には少ない群れでやってきているようです。貝類やエビ、カニなどの幼生、ゴカイなどを食べます。キュキュ、ケッケッと鳴きます。2007.9.4、蔵満海岸。
「キアシシギ」。これもその名前の通り、黄色い足の鳥です。旅鳥としてほぼ全国に渡ってきて、群れでいることが多い鳥です。ムクドリとほぼ同じ大きさで、浅い水辺のエビ、カニ、貝類などを食べます。鳴き声・ピューイ。2013.5.2、猫宮海岸 。
「ソリハシシギ」 蔵満海岸2012(h24).9.1 飛沫を浴びて休息しています。そばにはオオメダイチドリもいました。台風や大雨の後で、沖合には大きな流木もながれていました。雌雄同色で足は橙色に近い黄色。好物は小さいカニ。ピピピと言う鳴き方が特徴で、砂浜をちょこちょこと走り回ります。
「オオソリハシシギ」。牛水海岸に群れでやってきていました。まだ幼鳥のようです。どの鳥もそうですが、いつでも逃げられるように海の方に向いて休息する習性があります。成鳥で脚にオーストラリアで付けられた標識のあるのもやってきます。2007.4.19
「チュウシャクシギ」。ダイシャクシギに比べくちばしが短いのが分ります。身体もかなり小さくてハシボソガラスくらいです。干潟ではカニなどの甲殻類を良く食べ、水田ではカエルやバッタなども食べます。鳴き声・ピピピピピピピ。2009.4.15、牛水海岸。
「ダイシャクシギ」。波しぶきが上がる岸辺に憩うダイシャクシギ3羽です。この頃は蔵満海岸に良く飛来してきて、間近で観察出来できたものです。ハシボソガラス大ですが、くちばしが長いのでずっと大きく見えます。鳴き声・ホイーン。2005.9.6、蔵満海岸。
「ホウロクシギ」。春4月の渡り、ダイゼン、キョウジョシギなどの群れのいる浜辺に降 りようとしている瞬間です。日本に渡来するシギの中では一番大きな鳥です。長いく ちばしで穴の中にいるカニを食べます。全身が褐色。くちばしはダイシャクシギより も長く、下に湾曲しています。2009.4.29、猫宮海岸。
「ダイサギ」。ダイサギは荒尾海岸一帯はもとより浦川沿い、水田地帯など1年を通して群れで生活しています。水中を歩き回って魚類、カエルなどを長いくちばしで捕らえ 繁殖期には目の縁が婚姻色のきれいなブルーになります。飛ぶ立つときはガッと鳴きます。h19.3.4、大島川。
「ミヤコドリ」。荒尾海岸にミヤコドリが飛来してくるのは珍しいことでした。安尾さんから「市屋海岸にミヤコドリが来ている!」と電話があり飛んでいきました。伊勢物語の「名にし負はばいざ言問はむ都鳥 わが思ふ人ありやなしやと」歌われている都鳥はユリカモメのことだと言われています。2011.11.16、市屋海岸。
「ズグロカモメ」。繁殖地は黄海や渤海。冬の時期に韓国や中国、台湾、日本などで冬を過ごします。荒尾の海岸にも多くやってきます。低空をヒラヒラと飛び、小さな魚、ヤマトオサガニなどの甲殻類を好んで食べます。絶滅危惧Ⅱ類。ズグロは(頭黒)と表記します。2008.3.16.市屋海岸。
「ユリカモメ」。冬鳥としてほぼ全国的にやってきます。群れで行動することの多い鳥です。雌雄同色。夏はくちばしと足は赤黒く、頭部は黒っぽい。目に白いリンクがあります。冬羽はくちばしと足は赤く、頭部は白くなります。フェリーなどの船客の投げる餌に群がることでも有名です。h20.1.31、大島川。
「クロツラヘラサギ」。クロツラヘラサギは環境省のレッドリストに登録されている絶滅 危惧種で生息数が少ない鳥です。荒尾港、お隣の長洲湊一帯で良く観察されますが最 近では内陸部の荒尾市内の池黒池、長洲町の大堤池にも良く出没するようになりまし た。名前の通り黒い面のヘラのようなくちばしの鳥です。2008.1.15、荒尾港。
「アオバト」。群れで良くやってきますが、臆病なのか人影が近づくとすぐ逃げてしまいます。この日は蔵満海岸に群れで潮水を飲みにきていたのに出逢えました。アオバトとは言いますが黄緑色に見えます。他の場所ではなかなか観察出来ません。2019.7.6。
「セイタカシギ」。旧競馬場北の大島川でも良く見られますが、これは浦川で見かけたものです。群れでいることが多くてくちばしを左右に動かし、魚やゴカイ、甲殻類などを食べています。長くて赤い脚に細く長いくちばしが特徴。繁殖期にはケッケッと鳴きます。2011.10.24、浦川 。
「ムツゴロウとヤマトオサガニ」。戦前戦後は大島沖はヘドロ状の潟で「ガタ舟」と呼ばれる 1枚板の箱舟に片足を乗せてムツゴロウなどを獲る子どもたちの姿が見られたものです。荒尾港や大島川では大きく育っているムツゴロウが今も見られれます。干潮の荒尾港でのどかなムツゴロウとヤマトオサガニのツーショットが撮れました。2015.11.11。荒尾港。
写真展会場の横で28日、小学生希望者対象に恵方巻講習会があり、サプライズでくまモンがやってきました。
写真展もいよいよきょうで終わります。午後4時から関係者で撤去を行います。きのう現在、1076名の参観者がありました。本当にありがとうございました。