英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

基礎学力と勉強の習慣

2015年12月18日 | 公立中高一貫校受検
公立中高一貫校の適性検査は、一問一答形式のような直接知識を問う問題は出されません。その点で、私立の中高一貫校入試問題とは違います。知識量よりも、文章を読んで問題点を見抜いたり解決策を見出すような、論理的思考力を問う問題が多く出題されます。もちろん、その一環で知識や計算能力が間接的に問われますが・・・。

合格するためには小学校で習う以上の知識は必要です。公立中高一貫校入試に特化した勉強は6年生からでも遅くはありませんので、それまでに基礎学力を充実させることが大切です。

以下、6年生になるまでに行う勉強を科目別に示します。

【国語】
・漢字は早期のうちに小学6年間で習うものをマスターしましょう。漢検5級以上に合格しているのが理想です。

・読解力は適性検査のみならず、すべての勉強の基本です。問題集を使って、設問の指示通りに答えられる解答力を養いましょう。

・読書や新聞を読んで、相当な文章量に慣れましょう。適性検査が読ませる文章量は半端ではありません。

【算数】
・百マス計算やドリルなどを毎日の習慣とし、速く確実な計算力を身につけましょう。

・問題集で文章問題に慣れましょう。

・早期のうちに数検6級以上に合格しているのが理想です。

【社会・理科】
・学校の勉強範囲を確実に理解しましょう。特にフィールドワークや実験は、適性検査の格好の題材となりますので、積極的に取り組みましょう。

・子ども新聞や夏休みの一研究などで、自分で決めたテーマを徹底的に掘り下げましょう。


基礎学力をつけるには毎日少しずつコツコツ勉強しなければなりません。これが勉強の習慣を作り、そして、6年生になってから本格的に受検対策の勉強に切り替えた時の礎となる学力へと変わっていきます。
次回は親のかかわり方について書きたいと思います。


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公立中高一貫校合格のための条件

2015年12月17日 | 公立中高一貫校受検
ちょうど2年前の記事で記していましたが、公立中高一貫校に合格するための必要条件を再掲します。2年前は主に書籍や過去問を通じて自分なりにまとめたものでしたが、長男への指導を経験して、その考えは間違っていなかったと確信しています。


①将来の夢が明確である。

②公立中高一貫校合格は、①の夢を実現するための一歩に過ぎないと自覚しており、合格が目的化していない。その先を見ている。

③勉強について親子で十分にコミュニケーションが取れている。勉強や受検について、時間をかけて話し合っている。

④基礎学力がある。公立中高一貫校では知識を直接問う問題は出題されませんが、やはり、小学校で習うこと以上の知識があり、人より秀でた得意科目がある。

⑤疑問に思ったことがあれば、すぐに「なぜだろう」と考える。

⑥新聞を読んでおり、世の中で起こっていることに興味がある。


①と②について。合格することはもちろん大切ですが、その先にある大きな夢を追いかけることで気持ちに余裕が出てきます。

③について。親の勝手な意志で受検を進めると、普段の勉強姿勢について口論になったり、合格できなかった場合のフォローが難しくなります。受検は子ども自身の強い意志が必要です。

④について。学校の勉強が簡単だからと言って手を抜いてやっていると内申点が悪くなるばかりか、基礎力が揺らぎ、受検対策の勉強にもそのような姿勢が反映されます。そして、各科目とも当該学年より先のことを自学で進めていき、さらに得意科目を作ることも望まれます。長男の場合、漢検3級・英検3級(共に中学3年修了レベル)、数検5級(中1修了レベル)に合格していました。地図好きが昂じて地理の知識は大学入試でも通用する単元があります。早稲田大学の入試問題でも満点を取れた大問もありました。

⑤について。世の中の出来事について、親から子どもに「なぜだと思う?」という質問を投げかける習慣を作るといいと思います。それに対して、論理的に順序立てて説明してあげるようにすると、子どもも論理的に考えるようになります。

⑥について。長男は小4の頃から毎朝30分は朝刊を読んでいます。そして朝食の時に、気になった記事を話してくれ、食卓での会話が弾みます。公立中高一貫校の入試問題は物凄い量の文を読まなければなりません。新聞を読むことで、長文に対するスタミナも培われます。


以上が全てではありませんが、一つでも欠けていると、普段の学習や適性検査本番・面接試験でその点が露呈します。


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通信教育と学校の授業

2015年12月16日 | 公立中高一貫校受検
今回の公立中高一貫校受検でペースメーカーになったのが、定評あるZ会でした。賛否両論のある通信教育ですが、すべては親のかかわり方次第。必ず提出期限よりも早く提出するなど、独自のルールを話し合って決めました。
もちろんこれが全てではありません。そして、通信教育や問題集を勉強の中心にするのではなく、学校の授業や宿題をきちんと徹底してやることが大切です。

諏訪清陵高校附属中学の場合、当日の筆記試験200点の他に、内申点が48点あります。これは小学5・6年の内申書で決まりますが、普段の学校の勉強を甘く見ていると足を掬われます。小学校の基本的な内容だからこそ、常に満点を取り、授業内容を完璧に理解しておくことが大切です。


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長男が積み上げた努力

2015年12月15日 | 公立中高一貫校受検
長男(小6)が公立中高一貫校である諏訪清陵高等学校附属中学校に合格しました。小学2年生の時にこの中学校ができることを知り、その時から目指してきた中学。その冬には、電車でどのくらい通学時間がかかるか実際に乗って計測し、意識を高めました。そして、公立中高一貫校で求められている学力を、共に研究し話し合ってきました。

それだけに、約4年に及ぶ受検勉強と指導法が正しかったと確信出来て、私が一番ホッとしています。長男も、積み上げてきた日々の努力が結実する充実感を、味わえたと思います。

受検2日前。大学受験生と共に自習を頑張る長男。
息子のプレッシャーになってはいけないと思い、このブログで勉強の進捗具合を紹介するのを控えてきました。今回の合格を受け、一人でも多くの方の参考になればと思い、長男と取り組んできたことを少しずつご紹介していきたいと思います。カテゴリーに公立中高一貫校受検を加えましたのでご参照ください。

今回の合格の一番の要因は長男の努力。これは疑いのない事実。しかし、それは周囲の協力があってこそ成り立つものです。自分を取り巻く環境に感謝し、これからも真摯に、そして謙虚に努力できる人間であってもらいたいと願います。

そして、私は親として指導者として、「子どもの力を信じる」大切さを改めて学びました。子どもの可能性は無限大です。

諏訪清陵高等学校附属中学校


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倍率発表

2015年11月13日 | 公立中高一貫校受検
諏訪清陵中学校の志願倍率が発表になりました。募集定員80人に対し男子132人、女子126人、合計258人。志願倍率は3.23倍です。初年度の5.34倍、昨年の4.1倍に比べると倍率は下がりました、以前にも記したように、的外れな対策をしている家庭、何も対策をしていない家庭を除けば、実質は2倍くらいでしょう。

9月末より本格的に始めている過去問演習にもリズムが出てきました。長男は基礎学力は十分なので、あとは問題演習でパターンと解答法に慣れるのみです。来週からは面接対策も本格化させます。


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長男が始動!

2014年05月10日 | 公立中高一貫校受検
公立中高一貫校受検に向けて走り出した長男。定評あるZ会をペースメーカーにしています。賛否両論のある通信教育ですが、すべては親のかかわり方次第。今までの指導経験を生かす時ですね。
さて、長男だけでなく、私も新たな目標として、英語関連唯一の国家資格である「通訳案内士」試験の合格を目指します。英語の試験は免除されますので、日本地理と日本史の復習から始めます。イッチー先生の面白そうな本があったので、早速購入しました!


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公立中高一貫校で求められる力

2013年12月17日 | 公立中高一貫校受検
長野県中南信地区初の公立中高一貫校・諏訪清陵高校附属中学の合格発表が行われました。5.3倍の狭き門を突破されたみなさん、おめでとうございます。この合格はゴールではありません。今回悔し涙を流した小6生も、3年後の高校入試に向けて気持ちを切り替えてもらいたいと思います。

過去問、そして様々な書籍を通じて、公立中高一貫校に合格するために必要なものが見えてきました。備忘録として以下に記しておきます。

①将来の夢が明確である。

②公立中高一貫校合格は、①の夢を実現するための一歩に過ぎないと自覚しており、合格が目的化していない。その先を見ている。

③勉強について親子で十分にコミュニケーションが取れている。勉強や受検について、時間をかけて話し合っている。

④基礎学力がある。公立中高一貫校では知識を直接問う問題は出題されませんが、やはり、小学校で習うこと以上の知識があり、人より秀でた得意科目がある。

⑤疑問に思ったことがあれば、すぐに「なぜだろう」と考える。

⑥新聞を読んでおり、世の中で起こっていることに興味がある。


以上が全てではありませんが、過去問や様々な書籍を読んで見えてきたことです。これからも、公立中高一貫校入試の本質を研究していきたいと思います。


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公立中高一貫校への道

2013年11月16日 | 公立中高一貫校受検
長野県で2校目となる公立中高一貫校、諏訪清陵高校附属中学校の志願受付が締め切られました。定員80名に対して427名の志願者、約5.34倍です。

はたして、この倍率を高いと解釈していいのか?私はそうは思いません。なぜなら、今回の志願者は、以下の3タイプに分けられると考えるからです。

①数年前から公立中高一貫校を目標とし、受検勉強にも本気で取り組んできた家庭。
(ちなみに、公立中高一貫校入試は“受験”ではなく“受検”と言います)

②公立中高一貫校を目標としてきたが、軽く考えていて、学校の宿題+α程度の勉強で過ごしてきた家庭。

③「もしかしたら受かるかも」「合格したらラッキー」「ダメ元」など、親のエゴで受検させて、子どもも何となく受検してしまう家庭。

それぞれで家庭と書いたのは意味があります。なぜなら、公立中高一貫校の適正検査で問われるのは、論理的思考力の育成を含めた、親から子への働きかけや姿勢です。その姿勢は一朝一夕に身につくものではありませんし、知識の詰め込みだけで対応できるものでもありません。それまでの12年の人生で物事にどのように接し、何を感じ、そして、それを他人にどのように伝えられるかが問われるのです。

このようなことから、公立中高一貫校の適性検査問題は甘くありません。②と③は間違いなく不合格となりますので、①の中での勝負となります。もちろん確実なデータを入手することは不可能ですので飽くまでも推測ですが、志願者427名中、①に該当するのは150名前後ではないかと思います。とすると、実質倍率は2倍と考えてもいいのではないでしょうか。

①の場合、親子で将来や進路について話し合いができているでしょうから、仮に不合格となってもフォローは容易です。問題は②と③です。不合格の原因は、公立中高一貫校に対する親子の認識の甘さ、つまり、子どもの進路や勉強に関する親子間のコミュニケーション不足です。そうなると、フォローが難しくなります。

「母さんが受けろって言うから受けたのに、ダメだったじゃん!」

地元の中学に言って頑張ればいいだけのことですが、子どもはそう簡単に切り替えることはできません。親子関係にも亀裂が生じる可能性があり、これからの勉強に対する意欲も弱くなってしまう可能性があります。

諏訪清陵高校附属中学は初の適性検査であり、興味本位出願が多いと思われます。今後、公立中高一貫校の入試の厳しさと、理想論だけでは通用しないということが浸透していくと思われるので、来年度以降、倍率は少しずつ下がるでしょう。

今年の入試日は12月7日。受検生の健闘を祈るとともに、適性検査の出題内容や受検生の動向などを注視していきたいと思います。
写真は長男が4歳の時に訪れた東大・本郷キャンパス。長男も2年後に公立中高一貫校受検を考えています。勉学に対する意識付けは、親子のコミュニケーションを通して、早期からの働きかけが大切と思う今日この頃です。


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深まる秋

2013年10月01日 | 公立中高一貫校受検
今日から10月。「今年もあと3ヶ月」と考えると、急にせわしく感じるから不思議です。私が暮らす伊那谷は、深まる秋とともに日中の寒暖差が15℃近くになることも普通ですので、体調管理はしっかりと行っていきたいところです。

長男は今朝お弁当を持って“エコツアー”に出かけていきました。バス一台を貸し切り、浄水場、クリーンセンター、清掃センターを巡ってくるそうです。環境問題は、長男が目指している公立中高一貫校の入試でも頻出のテーマですので、自分の目で何かを感じてきてもらいたいですね。

私も11月のTOEICに向けて、日々のトレーニングをしっかりとこなしていきます。


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その先にあるものを目指して

2013年07月07日 | 公立中高一貫校受検
今日は諏訪清陵高校の文化祭に行ってきました。

諏訪清陵高校は来年から中高一貫校になります。小4の長男も受検を考えており、学校の雰囲気を肌で感じてきました。

長男のテンションはマックスでしたね(笑)。今日の経験が今後のやる気につながることでしょう。


※諏訪清陵高校附属中学の詳しい案内はこちらをご覧下さい。



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