2月も下旬となり、私立大学の合格発表も佳境を迎えています。今週25日には国公立大学二次試験前期日程が行われますので、大学受験生はもう一踏ん張りですね。体調管理と感染予防対策を万全にして、当日を迎えましょう。
さて、大学合格が決まると、合格者に対してTOEICやTOEFLなどの英語の試験を課す大学が多いです。入学者の英語力の現状把握と入学後の英語授業のクラス分けが目的ですが、昨年からTOEIC L&R IPテスト(オンライン)を使っている大学が多くなっています。
従来のIPテストは公開テストで使われたTOEICの過去問を再利用し、学校や企業が受験者を募り一堂に会して実施していましたが、オンラインはインターネット環境があればどこででも受けられるので、密を避けることが出来ます。これもコロナ禍の産物と言えるでしょう。
問題形式ですが、TOEIC公式HPに詳細が出ています。

TOEIC公式HPより
試験時間は約1時間で公開テストの半分で済みます。リスニング、リーディングとも2つのユニットからなっていますが、合計の問題数を見ると、
【リスニング】
パート1 3問
パート2 9問
パート3 18問
パート4 15問
【リーディング】
パート5 12問
パート6 8問
パート7 25問
となっており、それぞれ45問・合計90問です。公開テストのそれぞれ100問・合計200問と比べると、負担は相当に少ないですね。受験者の能力に合わせて出題するテスト問題を変化させていくCAT(Computer Adaptive Test)を採用しているので、少ない問題数(=短時間)で受験者のスコア算出が可能となっています。テスト終了後すぐにスコアも分かるのも特徴です。
問題が冊子にまとめられていないオンライン受験では、パート3と4に相当するユニットの設問と選択肢の先読みができませんので、この形式に慣れるトレーニングは多少必要となるでしょう。
しかし、内容やレベルは公開テストと変わりませんから、勉強法を変える必要は全くありません。英単語を覚え、文法を学び、英文構造を瞬時にとらえる力を養う。公式問題集を使って試験の内容とレベルに慣れる。地道な勉強を積み上げていきましょう。