英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

「王ファンの孤児」が通じない(・_・;)

2024年11月28日 | 指導現場にて

昨日の投稿にも書きましたが、来年1月にカンボジア研修へ出かける高2生。現地では地元の小学校や孤児院を訪問するそうです。

そこで、「”孤児院”を英語で言うと?」と尋ねると「・・・分かりません(-_-;)」という回答。こういう時こそ、英単語を覚えるには絶好の機会です。

・orphan「孤児」

・orphanage「孤児院」

しかし、困ったことに、昭和世代の私には定番の語呂「王ファンの孤児」で教えても、現代の高校生には通じません。世界記録の通算本塁打数868本、国民栄誉賞第一号の王貞治選手を知らない世代。現代はやはり大谷翔平なんですね(^_^;)

『英単語連想記憶術』(青春出版社)より

 

時代の変遷と共に、英単語を覚える際の語呂も変えていかないといけませんね・・・。

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身近な外国

2024年11月27日 | 指導現場にて

高2生たちと雑談していると、「来月、つばさプロジェクトでウィーンに行ってきます」「来年1月、高校主催のカンボジア研修に行ってきます」と、楽しそうに教えてくれました。

私が高校時代だった昭和・平成初期の時代では考えられないくらい海外が身近になっていて、羨ましい限りです。

私の高校時代、同級生で海外に行った友達は一人だけ。海外旅行や留学なんて、現実味の無い遠い世界の話でした。しかし、1990年代に入ると時代が変わり、海外旅行なんて今や日常茶飯事で、珍しくもなくなりました。かく言う私も大学時代に海外に4回行き、社会人になってからは留学もしてしまったのですから、時代の趨勢は変わるものですね。

だからこそ、若い世代には旅行でも留学でも何でもいいので、海外に行って己の世界観を拡げてもらいたいですね(^^)。そうすれば、英語の勉強のモチベーションにもつながるはずです。

我が家の次男(中3)も来年3月に長男(大学3年)と二人だけで、アジア数ヶ国を巡るバックパッカー旅行に行ってきます。

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英語とランニングの共通項

2024年11月06日 | 指導現場にて

動詞っぽく見えてしまい、英語を難しくさせている準動詞の一つである不定詞。多くの人が中2で習うわけですが、指導現場にいると、その意味や用法についてきちんと理解できている人の割合がいかに低いか驚かされます。地元の進学校に通う高校生でさえ3分の2以上が理解できていないと、これまでの指導経験から断言できます。

 

「~すること」・・・名詞的用法

「~するべき、~するための」・・・形容詞的用法

「~するために」「~して」・・・副詞的用法

 

たったこれだけのことなんですけどね(^_^;)。当塾では更に効率よくリズムで覚えさせているので、「不定詞の意味は?」と聞けば、小4で先日の英検で4級に受かった女の子でさえ、1秒以内にサッと意味を答えられますよ(^^)v

教科書や参考書・問題集で習う順番もまちまちなので、系統立てて覚えられていないだけなんですよね。この3つの意味と用法がしっかりと理解できたら、例えば in order to do = so as to do のような知識を、ここに少しずつ肉付けしていけばいいのです。

上述した準動詞とは、不定詞、動名詞、分詞のことです。参考書や独学ではポイントを押さえるのも難しいですから、英語の苦手意識を取り除いて得意科目にしたい人は、その道のプロに指導を仰ぐのも一手です。

さてさて、松本マラソンまで4日となりました。当日の天気予報は曇り時々雨。少し肌寒い予報が出ています。ウェアに悩みますが、それでさえマラソン大会の楽しみと思える自分がいます。

英語の勉強とランニングは似ています。大会当日の雨など難しいコンディションを楽しめるのは、継続して練習してきた証だと考えます。難しい英語の長文に出くわした時に楽しめるようになったら、それは継続の故、英語力が向上した証です。

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S-CBTで準1級合格!

2024年10月08日 | 指導現場にて

一昨日、今年度第2回実用英語技能検定が行われました。すでに解答速報も英検協会のHPにアップされていますから、受験された方は早急に自己採点をして、不確かだったところ、間違った問題を見直して、英語力を上げるきっかけにしましょう。

さて、英検は公開会場や準会場で受ける従来型の他に、コンピューターで受験するS-CBTがあります。先月、そのS-CBTで準1級合格を目指していた高3生の保護者の方から嬉しいメールが届きました。

「英検準1級、合格しました。一人で勉強してもカバーできなかった要約について的確にアドバイスを頂けたこと、本当にありがたかったです。毎回の授業後、そういうことだったのかと、ぼんやりしていた部分を言語化してもらい、納得して学習を進められたようです」

 

高3生が大学受験の推薦入試で英検の資格を使う場合、一昨日行われた従来型の秋の英検は二次面接試験の合否発表が11月下旬ですから、出願に間に合いません。上述の高3生はS-CBTも時間的に最後のチャンスでしたが、見事に合格を果たしました。この勢いで、大学受験も、突破してもらいたいですね(*^^*)

英検準1級合格は大学受験では相当に優位になります。総合型選抜などの推薦入試出願のためには、従来型の英検であれば高3の春までの合格を目指しましょう!

来月行われる英検二次面接の対策や、次回英検での合格を目指されている方のご相談は、遠慮なく下記までご連絡ください。

・メールアドレス:trust-english@chorus.ocn.ne.jp

・電話:0265-96-0950

・お問い合わせフォームはこちら

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英単語の拡げ方とギャグの滑り方

2024年09月28日 | 指導現場にて

トラスト英語学院では語彙と文法を徹底的にこだわるので、授業では教材に出てきた英単語を掘り下げて、関連した語彙も紹介し、ボキャビルを図っています。

例えば、先日の授業では peer(同僚、同級生、仲間)が出てきたので、

peer pressure(同調圧力)

pier(桟橋)

amphibian(水陸両用車;両生類)

mammal(哺乳類)

reptile(爬虫類)

まで紹介しました。私が留学していたシアトルは pier が多い海岸の都市で、水陸両用バスを使ったツアーが大人気なんです。なので pier から amphibian につながった訳です(笑)。





2015年6月撮影

 

「amphibian には”両生類”の意味もある。理系志願者は絶対に覚えないとね!まあ、アルフィーは”メリーアン”だけどな・・・」

 

静まり返る教室。今どきの高校生は THE ALFEE を知らないんですね(-_-;)

そりゃ、私のギャグも滑るわけです・・・。

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本物の英語力を培う

2024年09月08日 | 指導現場にて

ある中2生に同等比較(as ~ as …)を教えました。その際、大学受験時代に『英文法講義の実況中継』で覚えた例文

He is as wise as a monkey.

を紹介しました。

「彼は猿と同じくらい賢い」ではなく、「彼は猿くらいの知恵しかない」。同等比較は「…と同じくらい~」で覚える人が多いですが、2つ目の as の後ろくる単語によっては、この例文のように否定的な意味になることも説明しました。例文の意味と説明を聞いて、普段は寡黙な彼が、クスッと笑ってくれたのが印象的でした。

名著と言われた受験参考書で30年前に覚えた知識は、令和の現代でも確実に通じます。当然と言えば当然ですね。それこそが真の英語力なのですから・・・。

因みに、『英文法講義の実況中継』ですが、7月28日の当ブログ記事で紹介しているように、現在でも売れていて、ベストセラーに入ることもあります。口語体で書かれていて、授業をライブで聞いているような感覚の参考書ですので、英語が苦手な学生や英語の勉強をやり直したい社会人にとって、うってつけな一冊です。

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結果を残す人

2024年09月06日 | 指導現場にて

「GACKTキレイプロジェクト」発足記念イベントでのGACKTさんのコメント。

毎日やるべきことをやっている。日々の積み重ね。20代にやってきたことが30代、30代にやってきたことが40代に出る。

重い言葉ですね。日々やるべきことを毎日継続して積み重ねることの難しさ。ダイエット、筋トレ、英語の勉強・・・。これまでどれくらいの人が、「毎日やる」と決意したのにいつの間にかやらなくなり、結果を残せていないかは、想像に難くありません。

 

7月末、生徒たちに基本イディオム・語彙100問チェックを行い、それまで怠けていて覚えていなかった生徒たちにそれらすべてを覚えさせ、同時にこうもコメントした。

「人間は忘れる動物。記憶のメンテナンスをしていかないとすぐに忘れるから、日々継続していけよ」と・・・。

あれから1ヶ月余り。今週の授業である生徒に、あれほど必死になって覚えたイディオムを覚えているか、いくつか聞いてみた。すると、そのすべてを忘れているという現実。

毎日継続するって難しい。でも、継続しているとそれが当たり前になり、やらないと気持ち悪くなる。そして、ふと気づいた時、技能として習得してしまっているのです。

 

継続こそ力。

継続していれば、必ず変化が起こり、結果が伴います。

さあ、今日も走ろう。日々の積み重ね、継続こそ力、です。

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because の使い方

2024年08月29日 | 指導現場にて

英検のライティングや学校の英作文問題の対策で、生徒の書いた英文を添削していると、生徒各自の間違いの癖に気づくのはもちろんですが、多くの生徒に共通して多い間違いにも気づきます。

例えば、ある中学3年の実力テストの「今住んでいる自分の街に住み続けたいと思いますか。理由とともに書きなさい」という問題で、

I don't want to live in my village. Because, I want to travel around the world.

と書いた生徒がいました。答案では赤い大きな丸印がつけられ、どこも減点されておらず、間違いも指摘されていませんでした。×とは言わないまでも、減点されてしかるべき英文です。

接続詞 because を「なぜなら」で覚えてしまっているから起こりうる間違い。because ~「(なぜなら)~ので」で覚えておくべきです。

A : Why do you study English so hard?

B : Because I want to live abroad in the future.

この対話文のように、Why ~ に対する応答としてのみ、Because ~ . で終わる従属節の文が使えます。しかし、それ以外は、because は接続詞ですので、主節といっしょに使わなければなりません。冒頭の生徒の英文は、

I will not live in my village because I want to travel around the world.

と書くべきでしょう。because の直後にコンマを打った「Because, ~.」の形は明らかな間違いですので、気をつけたいですね。中学のテストの採点でも、この辺りのことは下線を引くなどして間違いを指摘して減点すべきです。そうしないと、正しい英文だと生徒は思い込み、間違った英文を使う癖がついてしまいます。

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英単語集に表れる実力

2024年08月27日 | 指導現場にて

「英語の基本は語彙力」という意識を植え付けるべく、高3生を対象に「大学受験 基本イディオム・語彙100問チェック」を7月最終週に実施しました。1つ1点で100個の基本イディオムと語彙を出題、90点以上を合格とする、毎年恒例のチェックテストです。

1回目の平均点は44.4点で、合格できた生徒は一人もいませんでした。しかし、特段驚くべきことではありません。なぜなら、高校生たちが普段からいかに暗記を疎かにしてきたかを示す、毎年繰り返される同じ光景だからです。因みに、昨年の1回目の平均点は53.8点でした。

翌週に同じ問題を使って再テストを行い、ここで90点以上を取れれば合格としていますが、ほぼすべての高3生が2回目で100点満点に近い点数を取ります。つまり、やればできるのに、これまでやってこなかったことが証明されてしまったことになります。

これまでの自らの勉強姿勢を反省し、この夏からしっかりと基礎を固める暗記中心の勉強をできた者は、今は実感がなくても秋以降に確実な伸びを感じることができます。しかし、その忠告にもかかわらず、問題を解くだけ、授業を受けるだけで勉強をやった気になっている者は、間違いなく大学受験の荒波にもまれてしまうでしょう。

英語力の基本は語彙と文法。それらがあってこそ、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を首尾よく身につけることができます。

手元にある英単語集は汚れていますか?購入した時と同じ、綺麗なままではありませんか?書き込みもスレ・ヨレもないそんな英単語集を受験会場に持っていったら、周りの受験生になめられますよ。

どれくらい勉強してきたか、そして、現在の実力がどのくらいか・・・。英単語集を見ただけで、分かってしまいます。

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オープンキャンパスに参加するのはいいけれど・・・

2024年08月21日 | 指導現場にて

信州の学校の夏休みは短く、伊那市の高校も多くが今日から新学期が始まりました。

高校生たちに夏休みの感想を聞くと、高1・2生のほとんどがオープンキャンパスに参加し、第一志望の大学が決まり、「大学や学生街の雰囲気を肌で感じ、やる気が湧きました」「部活中心の今の生活習慣では合格は難しいと思いました」等々、述べてくれました。

ここまでは誰でも出来るんですよね。湧いたやる気をいつまで持続できるか、また、そのやる気を日々の勉強という実際の行動に移して、しかもそれを継続できるか・・・。そこまで出来る人はかなり少なくなります。よく海外旅行から帰国したばかりの人が「今度こそ英語の勉強をしよう」と決意するもののの、3日後にはもう何もしていないのと同じですね(苦笑)。

 

大学受験指導現場に20年以上携わっている経験から言えることですが、オープンキャンパスに行った大学には意外と受からない場合が多いという現実もあります。

オープンキャンパスに行く大学は第一志望の場合が多いので、実力よりも偏差値が高く他大学に比べて受かりづらいということは確かに言えます。しかし、オープンキャンパスに行っただけで満足してしまい、湧いたやる気が時が経つにつれて小さくなり、日々の勉強を継続できず、結局、オープンキャンパスに参加していない第3、第4志望の大学に合格・進学するケースが多いのです。実際のデータは採ってないので感覚的なものになりますが、オープンキャンパスに行った大学に受かる比率は3:7ぐらいな感じです。

言うは易く行うは難し。

したい人、10,000人。

始める人、100人。

続ける人、1人。

厳しい言い方ですが、そんなもんです、人間なんて。でも、それが出来た人だけが結果を残しています。3:7の比率をどこまで逆転させることができるか・・・。指導者としての力量も試されるところです。

話は変わりますが、私が大学受験生だった1990年頃は「オープンキャンパス」という言葉自体が存在しておらず、志望大学の雰囲気を知るには、自分で足を運んで勝手にキャンパスを歩く程度のことしかできませんでした。でも、そっちの方が意外と普段の大学の雰囲気を感じることができるようにも思います。そして、大学の生協に立ち寄って大学名の入ったシャーペンを買って、それを使って勉強をするというのが定番でした。あの頃、早稲田のシャーペン、いっぱい買ったな~(^^)

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