「どうしたら英語ができるようになりますか?」---英語指導に携わっている者が最も多く耳にする質問です。
「単語を覚えなさい」「文法をやりなさい」「やさしい英文で書かれた長文を読みなさい」等々、アドバイスや方法は様々だと思いますが、私はいつもこう答えます。
私の場合、小学校6年の時から英語塾に通わされていたため、「他の人よりも英語はできるはずだ」という自負がありましたが、中学1年1学期の通知表は“4”。この最初の“4”は私にとって、“1”に等しく、その悔しさをバネに英語を極めるための努力が始まりました。
まず、教科書は丸暗記する。繰り返し大声で音読し、自分の体に英語を染み込ませる。3年間これを続けた結果、教科書の何ページに何が書いてあるかまで、諳んずることができるまでになりました。
次に、覚えられない単語は、新聞の折り込みチラシの裏に書きまくります。そして、問題演習。塾の教科書準拠の問題集を繰り返し解き、わからないところは先生にしつこく聞きました。その結果、中学時代は英語は常に学年トップクラスとなり、通知票は1年1学期以外はすべて“5”となりました。
こうして、地元の進学校に入学しましたが、「自分は英語はできる」という思い込みのため勉強しなくなり、最初の中間テストは40点台。他科目も振るわず、1学期は405人中328位という散々な結果に終わりました。
2学期のある日、「これではいかん」と思い、英語の教科書を読んでみました。遅々として先に進まない。文章も長い、それ以前に一つ一つの単語の発音もままならない。まして、文章の意味や構文など区別できるはずもない・・・。それまで英語を甘く見ていた自分が情けなくなりました。そして、なぜ中学の時は英語ができたのか、と考えました。それは、「暗記するために、英語を音読していたからに他ならない」と気づいたのです。
そこから久しぶりに英語との格闘が始まりました。中学に比べ、高校の英語の教科書の文章は途方もなく多い。暗記するのは無理だ。ならば声に出して音読した回数を tally(正の字)で記録していこう。単語も相当数だから、カード化して効率よく覚えよう。文法も、徹底的にやりこもう。
この結果、2年次には、英語に関しては405人中30番以内をキープできるようになり、3年夏の河合塾の全統記述模試では偏差値60以上をとることができました。
結局は浪人することになりましたが、浪人してからは代ゼミの潮田五郎先生に師事。そのときも音読学習に重点を置きました。まず、師が作成されたテキストの英文をコピーして、B4ノート見開きの左側に貼る。授業は常に最前列で聞き、講義で習う重要ポイントや単語の意味や例文等を右側に書く。英文は全て大学入試問題の長文から精選されており、内容は非常に濃い。そして、苦労して読解したその英文を大声で音読し、英文そのものを自分の体に血肉化させていきました。
①構文(or文型)と一つ一つの単語の発音まで理解したうえで読む。
②音読する時の切れ目は、意味の切れ目。
③音読しながら、同時に、頭の中では日本語に訳していく。
④すらすら読めるようになるまで、同じ英文を20~30回読み込む。
上記①~④を心がけると、一石二鳥にも三鳥にもなります。単語は書かなくても覚えられてしまう。発音問題にも強くなる。流暢に英文を読もうとすると、必然的に英文構造を瞬時に捉えられなければならず、しかも英語の語順で直読直解せざるを得ないので、速読力もつくのです。
この音読学習により英語力は爆発的に伸び、偏差値は70前後で常に安定。早稲田受験前日、全英文の音読回数を総計してみると、なんと1,200回以上音読をしていました。
早稲田合格後に受けた英検2級は何の対策もしませんでしたが、余裕で合格。結論としては、ここまでできれば、大学入試に関する英語は充分です(英検準1級合格とTOEIC高得点取得ためには、乗り越えなければならない更なる巨大な壁がある、ということを当時知る由もありませんでしたが・・・)。
「単語を覚えなさい」「文法をやりなさい」「やさしい英文で書かれた長文を読みなさい」等々、アドバイスや方法は様々だと思いますが、私はいつもこう答えます。
「習った英文を大声で音読しなさい。」以下、具体的なやり方とその効用を、私自身の経験に基づいて述べたいと思います。
私の場合、小学校6年の時から英語塾に通わされていたため、「他の人よりも英語はできるはずだ」という自負がありましたが、中学1年1学期の通知表は“4”。この最初の“4”は私にとって、“1”に等しく、その悔しさをバネに英語を極めるための努力が始まりました。
まず、教科書は丸暗記する。繰り返し大声で音読し、自分の体に英語を染み込ませる。3年間これを続けた結果、教科書の何ページに何が書いてあるかまで、諳んずることができるまでになりました。
次に、覚えられない単語は、新聞の折り込みチラシの裏に書きまくります。そして、問題演習。塾の教科書準拠の問題集を繰り返し解き、わからないところは先生にしつこく聞きました。その結果、中学時代は英語は常に学年トップクラスとなり、通知票は1年1学期以外はすべて“5”となりました。
こうして、地元の進学校に入学しましたが、「自分は英語はできる」という思い込みのため勉強しなくなり、最初の中間テストは40点台。他科目も振るわず、1学期は405人中328位という散々な結果に終わりました。
2学期のある日、「これではいかん」と思い、英語の教科書を読んでみました。遅々として先に進まない。文章も長い、それ以前に一つ一つの単語の発音もままならない。まして、文章の意味や構文など区別できるはずもない・・・。それまで英語を甘く見ていた自分が情けなくなりました。そして、なぜ中学の時は英語ができたのか、と考えました。それは、「暗記するために、英語を音読していたからに他ならない」と気づいたのです。
そこから久しぶりに英語との格闘が始まりました。中学に比べ、高校の英語の教科書の文章は途方もなく多い。暗記するのは無理だ。ならば声に出して音読した回数を tally(正の字)で記録していこう。単語も相当数だから、カード化して効率よく覚えよう。文法も、徹底的にやりこもう。
この結果、2年次には、英語に関しては405人中30番以内をキープできるようになり、3年夏の河合塾の全統記述模試では偏差値60以上をとることができました。
結局は浪人することになりましたが、浪人してからは代ゼミの潮田五郎先生に師事。そのときも音読学習に重点を置きました。まず、師が作成されたテキストの英文をコピーして、B4ノート見開きの左側に貼る。授業は常に最前列で聞き、講義で習う重要ポイントや単語の意味や例文等を右側に書く。英文は全て大学入試問題の長文から精選されており、内容は非常に濃い。そして、苦労して読解したその英文を大声で音読し、英文そのものを自分の体に血肉化させていきました。
この英文音読学習にも注意点があります。
当時のノート
①構文(or文型)と一つ一つの単語の発音まで理解したうえで読む。
②音読する時の切れ目は、意味の切れ目。
③音読しながら、同時に、頭の中では日本語に訳していく。
④すらすら読めるようになるまで、同じ英文を20~30回読み込む。
上記①~④を心がけると、一石二鳥にも三鳥にもなります。単語は書かなくても覚えられてしまう。発音問題にも強くなる。流暢に英文を読もうとすると、必然的に英文構造を瞬時に捉えられなければならず、しかも英語の語順で直読直解せざるを得ないので、速読力もつくのです。
この音読学習により英語力は爆発的に伸び、偏差値は70前後で常に安定。早稲田受験前日、全英文の音読回数を総計してみると、なんと1,200回以上音読をしていました。
早稲田合格後に受けた英検2級は何の対策もしませんでしたが、余裕で合格。結論としては、ここまでできれば、大学入試に関する英語は充分です(英検準1級合格とTOEIC高得点取得ためには、乗り越えなければならない更なる巨大な壁がある、ということを当時知る由もありませんでしたが・・・)。