英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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斬れる表現

2005年06月23日 | 実用英語
『TIME』アジア版 6月20日号の“The North's Bitter Harvest”の特集記事中で、面白い表現に再会した。P24で If you let things slide, it can go south really quick. という文中の go south である。

この英文は、北朝鮮への援助を外交的な戦略手段に用いようとすると、北朝鮮の食糧危機回避を遅らせることにもなる、という文脈の次に出てきた文である。直訳すれば、「事態をそのままにしておけば、状況は早急に悪くなりかねない。」といったところか。

この go south という表現。LONGMANでは、if a situation, organization, or standard of quality goes south, it becomes very bad although it was once very good と定義されている。つまり、事態などが悪くなる、という意味。

実はこの表現、シアトル留学中によく見ていたテレビ番組「ELIMIDATE」という番組で、耳にしたことがある。この番組名は eliminate(除外する)と date(デートする)の造語。一人の男性(女性)が、複数の異性と一緒に一日デートして、気に入らない異性を振り落としていくという内容のもの。出演者の一人が、確か The relation has gone south. と言っていた。

今回の『TIME』でこの表現が斬れると思ったのは、「北朝鮮に関連した状況が悪くなる」と、南に行く、つまり「韓国に亡命しようとする人々が増える」ということを、掛けている点だ。さすが TIME。読めば読むほど奥が深い。
コメント
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