英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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意味の無い勉強

2007年08月04日 | 英語勉強法
各高校で夏休みに出される英語の課題を検証すると、色々と思うことがあります。

まず、どの高校・学年とも相当量の英語量を読ませることを目的として課題を出しています。進学校ともなれば、その量も半端ではありません。

しかし、その課題の出し方には首を傾げたくなるものが多いのです。

数十ページに及ぶ教科書の全文をノートに書き写させ、全文和訳させる。しかも、各章末のエクササイズまで書き写させ和訳させる横暴。

こんな課題が出されているから、英語難民が増えてしまうのです。全文を写させて何の意味があるのでしょう?全文和訳させて何の意味があるのでしょう?しかも、前もって全訳は全生徒に配られているのです。説得力のある言い分を聞きたいものです。

英文を写している時、生徒達はただ英文を写すことに必死になるだけ、時間がかかるだけです。その時間は、勉強とはいえません。たとえ集中して書いたとしても、1回写しただけで、英文を覚えられたら、まさに天才です。

全文和訳は、英語を後ろから‘返り読み’する癖をつけ、英語の語順で読む速読力を妨げる元凶となります。

このような拷問じみた学習では、英語力は伸びません。また、このような課題を出す英語教師は、大学入試問題の現状に無頓着といわれても仕方ありません。遅々とした訳読主義に頼っているから、時代が要求する速読力がつかないのです。

それよりも、声に出して教科書の英文を音読させ、その回数を提出させる方がよほど力がつきます。

夏期講習中、私は生徒達にこの課題の無意味さを説き、「高校で指示される勉強法が全て正しいと思うな」と、指導しています。

高校1年生で上智大学外国語学部を目指す生徒は、既に私の指示に従い、音読をはじめました。

高校英語教師殿
時代に即した英語力を養う指導をお願いします。
コメント (5)
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