英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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難関私立大学を目指す意義

2007年08月29日 | 指導現場にて
「ようやく吹っ切れました。早稲田か上智を目指します!」

そう言ってきたのは、今まで国立大学目指し受験勉強をしてきたある生徒。彼女には力があります。しかし、なぜか国立大学にこだわり、ただでさえ大変な受験勉強で負担の大きい道を選ぼうとしていました。難関私立大学に絞ったことで、合格の可能性がグッと出てきました。

私は、前々から「二流・三流の国公立大学に行くなら、一流の私立大学に行った方がいい」と言ってきました。地方の進学校には、昔から国公立志向があります。国公立大学の合格数が、その高校の実績として見なされる傾向があるからです。(実は、一昨年度も同様なことがあり、このブログでも書かせていただきました。 → こちら

また、「私立大学は馬鹿が行くところじゃん!」とさへ言う高校生もいます。因みに、その高校生は早稲田大学・慶應大学等の難関私立大学が国立大学だと思いこんでいました。大学受験意識の低さが、国公立大学偏重の傾向を生み出しているのかもしれません。

確かに、学費の安さ等で魅力があるかも知れませんが、国公立大学ならどこでもいいのでしょうか?私はそうは思いません。

私も受験生時代、国立大学を目指した時期がありました。しかし、どう考えても科目の負担が大きい、その結果志望大学の水準を下げれば、地方の国公立を選ばざるをえなくなります。

そんなときに出会ったのが和田秀樹著『偏差値50から早慶突破』『受験は要領』です。

和田氏も二流・三流の国公立大学に行くなら、一流の私立大学に行った方がいい、早慶などの一流の私立大学に行けば、レベルの高い学友の中で学生時代を過ごし、卒業後の校友関係などのメリットも大きく、学費以上の付加価値が出てくると言っています。

早稲田に通ってみて確かにそうでした。激しい受験勉強を乗り越えてきた強者たちのなかで、真の友情が生まれ、共に人生について語り合う日々。

先に述べた彼女が、高校の担任に私立大学受験の可能性を話すと「なぜレベルを落とす」というような話があったらしいです。

ではその教師に聞こう。東京大学(文科Ⅰ類・文科Ⅱ類)に合格しても、早稲田大学(政治経済学部・法学部)には落ちる受験生がいる。この事実をどう受け止めるのか。

私立大学は受験科目が3科目で済むから楽勝?とんでもない。確かに、少子化で学生を集めないと大学がつぶれる時代です。偏差値45以下の大学は、受ければ受かってしまう場合も多いです。
しかし、難関私立大学は違います。科目数が少ないからこそ、1点の重みが出てきて、ミスが許されません。出題される内容も高度で、専門性が高く、真の学力がないと合格できないのです。

そして、彼女は言ってくれました。「学校の先生には内緒で早稲田を目指します」と。
コメント
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