英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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夏期講習終了!

2007年08月11日 | 指導現場にて
7月28日から始まった夏期講習も昨日が最終日。

総指導時間70時間以上を何とかやり抜くことが出来ました。高校生は個別指導なので、進度や理解度に応じて指導方法も調整しますが、それでもやはり、同じ内容を30回近く口にすることになり、教材の中味もすべて暗記してしまいました。これぞ究極のマンネリ。自分自身の勉強にはもってこいです。

13:00~22:00まで立ちっぱなしのため、一昨日もこむら返りで目を覚ましました。冗談抜きで、走り込みが必要と感じました。

今回の夏期講習で最も楽しめたのはグループ授業で行う「難関大学直結実践ゼミ」。discourse marker によるパラグラフ・リーディングを教授しました。
教材として選んだのは早稲田大学政治経済学部の英文。あえて難しそうなのを選んだのには理由があります。

ほとんどの受講生が、予習の段階で分からない単語が続出し、辞書と首っ引き。その結果、内容把握も出来ていません。
そこにねらいがあります。「長文読解=語彙力」と思い込んでいる生徒がほとんど。長文を読んでいて分からない単語があると、全神経がその単語に注がれてしまい、単語に振り回されるのです。
その結果、長文読解の基本である「筆者の主張」を理解することなんぞ、頭の中から消えてしまうのです。

そこで本講座では「単語にはこだわるな!筆者の言いたいことをつかめ!」と講義しました。その理解の手助けになるのが however, thus, in other words といった discourse marker なのです。

どんなに長い英文でも、筆者の主張は単純なもの。それが、手を変え品を換えて展開されていき、そこに具体例が入ってくると、もう皆ちんぷんかんぷんになってしまいます。
「主張が分かれば具体例を読む必要はないし、主張が抽象的でわかりにくければ、具体例を参考にしろ」と、要領のいい読み方も指導。

すると、ほとんどの生徒が「フムフム」と納得しながらペンを走らせていました。この瞬間が嬉しいのです。

また、雑談に時間を多く割けるのもグループ授業のいいところ。
私の浪人時代のエピソードを話すと、生徒達は食いついてきてくれます。やはり、皆“受験”という現実に身を置かざるを得ないわけですから、自分のことのように実感できたのではないでしょうか。

まあ、色々ありましたけれども充実した夏期講習となりました。
予習のための教材や、この夏読もうと決めた『The Shell Collector』の読み終わったところまでの語数を概算で出してみると、少なく見積もってもこの夏は既に30,000語に近い英語を読んでいることになります。毎年のことながら、自分の英語力を磨いてくれるのも夏期講習なのです。

明日からは夏休み。受験英語はとりあえずお休みにして、洋書やCNN,BBCといった海外放送などの実用英語にどっぷりつかるつもりです。
コメント (2)
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