英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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紙辞書 or 電子辞書?

2013年11月13日 | 指導現場にて
ある高校1年生に聞いた話ですが、英語の勉強に際し、電子辞書の使用が禁止されているそうです。「電子辞書が見つかると、補習が課されるんです」とのこと。

私も、紙辞書の効用は認めます。私自身が紙辞書で英語力を培ってきましたので(そもそも、高校時代・留学時代は電子辞書が存在していませんでした)、ボロボロになった紙辞書は、私の体の一部と言っても過言ではありません。

大学受験時代に酷使した『新英和中辞典』


留学時代に使用した『LONGMAN』


線を引いていないページはありません!
調べたい語彙のページを引くまでには時間がかかるかもしれませんが、いったんそのページを開けば、意味だけでなく例文や成句などが一目瞭然。知識という大海原を漂える快感さへ感じます。

その一方、電子辞書では語彙の意味を調べる速さは、紙辞書よりは速いかもしれません。しかし、例文や成句を調べる場合はキーボードをさらに1~2回押す手間がかかりますので、意識しない限り、単語の意味を調べて終わる無味乾燥な作業で終わる可能性が大きいのです。

電子辞書の使用を禁止している高校の英語科の先生は、紙辞書の効用にしか目が向いていないと思います。英語だけ勉強していればいいわけではありません。大学受験には英語以外の科目も必要なのです。大学合格を見すえて時間の効率化を考えれば、電子辞書の使用も当然の選択肢です。それぞれの長所・短所をあげて、後は生徒に任せればいいと思います。理想論だけを掲げ、「補習」という脅しで強要するやり方は、納得できるものではありません。


コメント
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