英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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決断の時

2014年03月07日 | 指導現場にて
国立大学二次試験の結果が発表されはじめ、嬉しい報告が続々と入ってきています。

しかしその一方で、希望の結果を得られず、浪人という選択をする生徒も毎年います。そんな時に思い出すのが、今から24年前の高3の3月。私自身が浪人を決断した時のことです。


早稲田はおろか滑り止めの大学にもすべて落ちて浪人が決まった高3の終わりに、私は祖父に呼び出されました。そこは駅前のラーメン屋。「もう飲めるんだろ?」とビールを注がれたことが、ついぞ昨日のことのように思い出されます。

建具師であった職人気質の祖父が、孫である私に、面と向かって人生論を語ることはありませんでした。その時も、浪人についての話は一切なく、「まあ、もう一年頑張ってみろ」とだけ言われた記憶があります。今となればその不器用さがとても嬉しく感じます。

早稲田に受かった年の夏、年老いた体にもかかわらず、私の独り暮らしの様子をみたいと、東京のアパートまで来てもらいました。そのとき撮った写真は、今でも大切にアルバムに保管されています。

そんな祖父から、私が中学生の頃、クリスマスプレゼントとともにそこに添えられたメッセージカードをもらいました。
なぜだか分かりませんが、この言葉は私の心にスーっと入り込んできて、今でも大切に持ち続けています。


自分の思った通りに進めばいい。浪人という決断が正しいかどうかは、現時点では判断できるわけもない。時が経って振り返った時、「あの決断は正しかった」と未来の自分が言えるように、そして、遠回りに思っていたことが実は一番近いと感じられるように、これからの一年を過ごしてもらいたいと思います。

春は必ずやって来ます。すべての大学受験生に本当の意味での春が到来することを、祈ってやみません。


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