英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

身の丈に合った勉強

2016年07月13日 | 指導現場にて
大学受験生から夏休みの勉強法についての相談を受ける時期です。

毎年のことですが、夏休みの過ごし方について、以下の3点を注意します。

①学校の補習を取りすぎない
②予備校や塾の夏期講習を取りすぎない
③暗記を徹底する

勝負の夏休みだからこそ気合が入るのは当然ですが、学校が薦めるままに朝から晩まで補習を取る生徒がいます。学校でやってくれることだし、お金もかからないので、生徒だけでなく保護者も安心します。同様に、大手予備校や塾の夏期講習を朝から何コマも取る生徒もいます。予備校の先生は一流ですので教え方もうまく“勉強ができるようになった気”になります。

しかし、補習の内容は過去問を解いて説明を受けるという受動的な授業。つまり、普段と何も変わらないのです。もちろん、刺激を受けるという点において、そして基礎力が備わっている生徒にとっては有効だと思いますが、多くの生徒の場合、時間(②の場合はお金も)かけた割には成績は伸びません。

夏休みだからこそ、自ら能動的に動く、つまり暗記を徹底する必要があります。①②がまったく無意味とは言いません。だらけがちになる休みに規則正しい生活リズムを取り入れる意味で、朝一の補習や講習は、よいペースメーカーになります。しかし、すべてを補習・講習に頼るのは本末転倒です。

夏休みだからと言って、自分の身の丈に合わない勉強(私はこれを“背伸びした勉強”と呼んでいます)をしてはなりません。秋以降の飛躍を期して、夏休みに基礎力の養成、つまり暗記の徹底は絶対です。周囲を見渡せば、友人たちは補習や講習に通い詰め、受験生の夏らしい過ごし方をしている。暗記のような「地味な勉強ばかりしていて大丈夫だろうか?」と不安になるかも知れません。しかし、夏こそ暗記を徹底して基礎を確立しないと、9月以降、もっと不安になります。プロセスが結果として現れるのは来年の受験日。そこをためて、暑い夏の勉強を頑張りましょう。


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