英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

人生を変える一冊に出会うために

2017年12月21日 | 指導現場にて
ある出版社の営業担当の方とお話しする機会がありました。

高校の先生たちからの要望で授業や課題で使う副教材を提供する一方で、「生徒たちはやり切れず、そのほとんどが表面的なもので終わり、明らかに消化不良を起こしている」とおっしゃっていました。以前、進学校とは言えない偏差値50前後のある高校が、進学実績を上げるために次から次へと生徒の学力水準に相応しくない高いレベルの副教材を与え続けた結果、生徒は消化不良を起こして進学実績が下がった高校を目にしたことがあります。

生徒たちの弱点が分かると、また対処療法的に副教材を与える・・・という負のサイクル。先生たちも一冊を何度も繰り返す意義は分かっていても、授業や課題に新鮮味がなくなってしまうため、新たな教材を模索してしまうのかもしれません。結局のところ、与えられた教材を吟味し、どれを徹底して繰り返すかは、生徒の選択にかかっています。

私も高校時代にあまたの副教材を学校から渡されました。しかし、3年間で渡された数多くの副教材の中で、何度も繰り返し英語力の礎になったと言えるのは、桐原書店の『標準英語構文 160』しかありません。その他のものは、手元にすら残っていないという現実。

すべての人に良いと言える副教材はありません。もちろん、自分で購入する参考書や問題集も言わずもがな。様々な人の意見や体験記を参考にしながら、人生を変える一冊に巡り会えるといいですね。


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