東京都日野市にあった代々木ゼミナール南平寮で生活していた浪人時代、同じ『試験にでる英単語』を使っていた友人たち数人と、毎晩、範囲を決めて英単語を出し合っていました。負けると、自販機の一杯60円のカップドリンクを奢ることになっていたので、みんな必死になって覚えました(笑)。そんなゲーム的な感覚でも当時覚えた英単語は、今の仕事につながり、一生の財産となっています。
私の大学受験時代はエール出版社などの合格体験記を読み漁り、第一志望に合格するための英単語集を自分たちで買っていました。でも、今は全ての高校で、『ターゲット1900』や『LEAP』など、大学受験に即した素晴らしい英単語集が学校から与えられます。「英単語が覚えられない」と嘆く生徒が多いですが、同じ英単語集を使っているのだから、クラスや部活の友達と範囲を決めて通学途中に問題を出し合うなど、工夫すればいくらでも効果的な暗記法はあります。
すべてを与えられてしまっているからこそ、生徒たちが自ら工夫しなくなっているかのように思えてしまう昨今です。