英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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「講」の意味を知る

2022年09月18日 | 閑話

今週のNHK日本百低山では神奈川県の大山(1,252m)が紹介されていました。古来より「雨降り山」と呼ばれ、水の神様が祀られており、消防団や農業に従事する人がお詣りする"大山講"が盛んに行われ、江戸時代には年間20万人も参拝したとのことです。

その話を聞いた時、「昔、実家の親が『今夜は秋葉講だから、灯篭のローソクに灯しといて・・・』と言っていたよな」と思い、講が何を意味するのか気になったので、2,222ページもある『新漢和大字典』で調べてみました。すると、次のように記されています。

神社への参拝や寄附などのために集まる信者の団体。

また、ウィキペディアの「秋葉講」には次のように記されています。

江戸時代の庶民にとって遠州秋葉参りの旅費は経済的負担が大きかったので、秋葉講という宗教的な互助組織(講)を結成して講金を積み立て、交代で選出された代参者が代表として遠州秋葉山に参詣し、火防せ・安全を祈願して帰郷した。また、遠州秋葉参りできない人々を考慮して、地元に秋葉権現を勧請した。秋葉講の講社の数は、盛時には全国で3万余を数えるほどあった。

秋葉神社に祀られている秋葉権現については次のように説明されています。

秋葉権現は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。火防の霊験で広く知られ、近世期に全国に分社が勧請され秋葉講と呼ばれる講社が結成された。また、明治2年12月に相次いだ東京の大火の後に政府が建立した鎮火社(霊的な火災予防施設)においては、本来祀られていた神格を無視し民衆が秋葉権現を信仰した。その結果、周囲に置かれた延焼防止のための火除地が「秋葉ノ原」と呼ばれ、後に秋葉原という地名が誕生することになる。

秋葉神社は、東京・秋葉原の地名の由来にもなっているという衝撃の事実を知りました。世の中は知らないことばかりですね。

今年の紅葉シーズンは、秋葉神社へ参拝しようと思います。


秋葉山の麓にある峰ノ沢橋(静岡県浜松市龍山町)
コメント
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