昨夜は京都泊まりで、午前中は控室でゆっくりと午後の質問の準備など。
午後、決算特別委員会、教育委員会の書面審査。
ずっと主張している「中丹の府立高校の国公立大学への進学実績の格差解消」について。
私が綾部高校を卒業した平成4年春、綾部高校、福知山高校、西舞鶴高校、東舞鶴高校の国公立大学合格者数がほぼ同数(30名前後)だった。前に聞いたのでは、たしか東舞鶴高校がこの年は最も多かったのではなかったかと思う。
これが今春どうなっているのか?と聞くと、「綾部高校10、西舞鶴高校64、福知山高校108、東舞鶴高校は手元に資料がなく分からない」という答弁だった。おそらく東舞鶴高校は綾部高校よりも少ない。
なぜこんな差がついたのかは明白で、進学クラスの普通科Ⅱ類が廃止された時、福知山高校には文理科学科、西舞鶴高校には理数探究科が置かれ、綾部高校と東舞鶴高校は普通科だけになった。
この制度改正で今の格差は生まれ、年々増大している。
「将来、子どもを福知山高校に行かせて大学進学を目指させたいから」という理由で、福知山に家を建てるという綾部の若い世代の話を聞いたこともある。
綾部のまちづくりに綾部高校の存在は欠かせない。教育はまちづくりの大変重要なファクターだ。
東大、京大クラスの進学から、四大、短大、専門学校、企業・公務員就職を目指す子まで、幅広い進路実現を可能とする従来の伝統的綾部高校に戻してほしいと、府会議員になった4年前から、ずっと要求し、2年前には綾部高校に普通科特進コースをつくってもらった。
しかし、府教委はその直後に福知山高校に中高一貫校を作ると発表し、今春開校した。先日、小源太が「福高みらい教室」というチラシを学校からもらってきていた。「青田買い」も始まっている。
福知山に力を入れるのも、もちろん結構だが、府域の均衡ある発展ということも真剣に考えてほしい。北部は面積が広く、公共交通機関は充実していない。本数も少なく、料金も高い。
やはり、それぞれの市の地元の高校でしっかりと進路実現させられるように、国公立大学の進学実績を我々の時代のように戻してほしいと要望したが、「京都府下の高校生の大学進学実績は増えている。制度を元に戻すつもりはない」という教育長の答弁だった。
自民党は会派全体の持ち時間が81分で、そのうち20分使わせてもらったのだが、まったく納得がいかないので、今後も文教常任委員会など、違う場でも引き続き、訴えていくことにする。「府民の願い」に向き合ってほしい。
「同じ府民、住む場所によって差がつかない教育を目指していくべきだ」という答弁を期待したが、本当に残念で、悔しい気持ちになった。
夜は綾部に戻って、19時から、綾部市PTA研修大会に出席。
東綾小中学校PTAの取り組み発表や「子どもをとりまく情報モラル~ネット社会の現状と課題」と題して、警察官の府教委学校教育課の副課長さんが講演された。
事務所に戻って、遅くなったが、げんたろう新聞を配りに行った。