現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「気」「気配」「殺気」を感じるとは?

2012-05-14 14:12:15 | 虚無僧日記
時代劇で、背後から突然槍が突き出され、サッと
槍をかわす侍。人の「気配」「殺気」を感じると
いうシーンはよくあります。

それが外国人には理解できないそうです。西部劇
では、「影が見えた」「物音がした」というような
合理的な説明がないと 納得できないといいます。

車を運転していて、見通しの悪い交差点や、車の
陰から 人や自転車、車が飛び出してくる時、
それを察知してブレーキを踏み、事無きをえた
ということが 度々あります。

よく事故を起こす人は、“気配”を感じとれない
人かもしれません。


動物は 人の心を読む、気配を察する能力に 長
(た)けていますから、原始的な人は感じ方が強く、
進化(言語の発達)とともに、人類はその能力を
失ってきたとも言われます。

また、右脳の強い人は“気”を感じることができ、
左脳の人は 理屈で説明できないことは理解できない
とも言われます。

虚無僧は、この「右脳」を鍛える修行でしょうか。
尺八を吹いていると、予知能力が高まる気がします。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

「中村(萬屋)錦之助」対「市川新之助(海老蔵)」

2012-05-14 13:22:20 | テレビ・映画・芸能人
中村(萬屋)錦之介が演じた『宮本武蔵』という映画で、
武蔵が、蝿を箸(はし)で捕まえるシーンがありました。

捕まえようと追っかけまわすのではなく、無表情で、
“無”の心になって食事をしていて、蝿が近づいて
くると 素早く捕捉する。まるで無表情なカメレオンの
ようです。

さすが錦之介の演技。一乗寺下り松で吉岡一門と
対決する時、武蔵は先に行って 木の上に隠れて
いるのですが、この時も「殺気」がみなぎって
いれば、相手に気取られてしまいます。

己れの存在を無にする。それは「子連れ狼」でも
そうでした。萬屋錦之介は 無表情で「殺気」を
無にして 敵の中に分け行っていくというシーンが
随所にありました。

これがNHKの『宮本武蔵』では、市川新之助
は、闘志満々、敵意剥き出し、これでは相手に
悟られてしまいます。まだまだ若い新之助でした。

「市川海老蔵」を襲名した「新之助」さん。
数々の失敗で叩かれて、少しは大人になれた
でしょうか。「私心を無にする」ことも大切です。

虚無僧も「己を無にする」修行なのです。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください

事故は起こるべくして起こる

2012-05-14 09:19:07 | 社会問題
叫び声・猛煙・炎…暗い館内「怖くてパニック」(読売新聞) - goo ニュース

福山市のホテル火災、7名が亡くなられた。
防火設備など新規定を満たしておらず、消防署の
立ち入り検査も9年前に行ったきりとのことです。
ホテルニュージャパンの事故と重なります。

「ホテル・プリンス」と ネーミングからして
狡(こす)い名前です。「プリンス・ホテル」と
思って予約してみれば、窓も開かないラブホテル
では、宿泊者も無念でしょう。「ホテル・ふりん
(不倫)す」、いや「ふらん(腐乱)す」が ふさわしい
ような おんボロホテルだったようです。

関越道での観光バス運転手の居眠り事故も、
調べが進めば、法令違反がボロボロ出てきて、
「起こるべくして起きた事故」と言えるでしょう。

「東日本震災・原発事故」も半分は「人災」と
言われます。もはや「想定外」などとは言えません。

釈迦は「原因があって結果が出る」と説きます。
すべては、起こるべくして起きるということを
改めて思います。