現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ゆずとEXILE

2009-12-22 07:12:26 | 虚無僧日記
「『ゆず』も『エクザイル』も知らんでは“平成の世を生きる
(虚無僧)”と云えんでしょう」とマネージャーに諭されて、
目をシロクロする私。テレビを見ないから知らんかった。
まこと“平成の世には生きていない”虚無僧でござんす。

そこで、ネットで検索。『ゆず』も『エクザイル』も男性の
ボーカルとダンスパフォーマンスのグループと知って驚く。
今はなんでも“女性”の時代と思っていたからだ。女性優位の
時代でも、女性の熱い視線を浴びる“カリスマ”がいるのかと。

U-tubeのアクセス数は、100万、200万件を越している曲も。
私のは数百件。圧倒的支持率の差に呆然自失。

両グループともに、現代の世に強いメッセージを発信している。
それがまた、若者に支持されているようだ。
EXILEはメンバーの名前も曲目も横文字ばかり。ネットでは

 「ATSUSH I はワイルドながらも切ない声。
 「(歌の)専門学校行っていただけあって、技術がかなり高いです。
  まっすぐ突き抜けるような、感情豊かな声。
  聴く度に心に 訴えてきます」。
 
 「SHUN は心に染み入る泣かせる声。
 「二人の声には強いメッセージを感じます」。

という若者の声がある反面、

 「天皇即位20周年の式典に、エクザイルのパフォーマンスは
  どうなんでしょうか?70歳過ぎの両陛下が嗜好されるとは
  思えませんし、歌詞も良く解かりませんでした。
  皇室奉祝は芸能プロモーションでは無い」。

という高齢者の声もあった。なにごとも適材適所、TPOではあるか。


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日本生命CMに「ゆず」 

2009-12-21 19:58:42 | 虚無僧日記
ニッセイ(日本生命)のCMに、ゆずの『虹』が使われていて
評判が良いそうだ。
この「ゆず」のCMのおかげで、「日生に契約する!」という
申し込みも殺到しているとか。イメージ戦略が直接契約拡大に
つながれば、広報担当者冥利につきる。(私もかつて担当して
いた)

ところで その歌、私には、歌詞もメロディもとても覚えられ
ないのだが、若い人は4、5回 聞いて覚えてしまうというの
だから、世代のギャップを感じる。


 ゆず 『虹』  詩・曲 / 北川悠仁
 
  君の足にからみつくのは何?劣等感?
  それとも不調和な日々に芽生えた違和感?
  空虚な空 気が付けば ほら うつむいて
  一人ぼっちになってた いつかの帰り道

  特別なことではないさ それぞれ悲しみを
  抱えてんだよ
  自分次第で日々を塗り替えていける

  誰の心の中にも弱虫は存在していて
  そいつとどう向き合うかに いつもかかってんだ
  そうやって痛みや 優しさを 知ってゆくんだよ
  間違いなんて きっと何一つないんだよ

  誰のせいでもないさ 人はみんな鏡だから
  勇気を出して 虹を描こう


「自分次第で日々を塗り替えていける・・・・・・
  誰のせいでもないさ 人はみんな鏡だから・・・・ 」

フムフム、これは「朝起会」の学びと同じだ。これが中高生
の間で、爆発的人気で歌われているとは、いいことだ。
この歌で世の中変わるかな? 歌の力とはすごいものだ。


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都一中の夢中人

2009-12-20 08:53:50 | 虚無僧日記
12/20 7:45~「東海ラジオ・都一中のわれら夢中人」を聞いた。

都一中(みやこ・いっちゅう)は、一中節(いっちゅうぶし)の家元
として、邦楽の普及に精力的に活躍している。東海ラジオでは
もう10年以上前から、レギュラー番組を持っている。それでも
私が聞くのは、まだ数回。

今朝は、「浄瑠璃の歌を除いて、三味線だけのCDを作って
みたところ好評」という話。
今まで、歌の無い、三味線だけの録音は無かったとのこと。
三味線の音が、実に落ち着いていて品がある。料亭でBGMで
流すに最高。心和む、それでいて邪魔にならない。

「混雑する駅のプラットホームで流したら、痴漢も減るのでは」
という話にも納得。悪い出来心も起こらなくなるような響きだ。

「何も足さない、何も引かない、これで十分」の話にも賛成。
私も 尺八の普及のためにと、洋楽器とのコラボなど、いろいろ
やってきたが、最近は尺八だけで十分観客の心をひきつけられる
と思えるようになってきた。尺八の古典(虚無僧の曲)も、何も
加えない方がいい。鳥のさえずり、人の話し声、車の騒音、電話の
ベル、あらゆる雑音も取り込んで、ひとつの世界が作れる。

時代が、こうした音の世界を欲してきているようにも感じる。


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カラオケ

2009-12-19 23:26:53 | 虚無僧日記
30年も前、バーレーンに行った時、砂漠の中に「カラオケ
さくら」という看板があった。雪のモスクワにもあった。
もちろんグアム、ハワイにもある。今や世界の共通語に
なった『カラオケ』だが、昨今、日本ではブームに翳りが
出てきたようだ。

12/19 鈴花が娘と姪っ子、甥っ子を連れてカラオケに行くと
いうので付いていった。以前は満室で 3~40分は待たされた
ものだが、ガラ空きだったので 2室借りてもらった。
私だけ、狭い部屋で、歌ではない、尺八の練習。童謡に演歌、
なつメロに民謡と、1尺4寸から2尺4寸まで 10本の尺八を
とっかえひっかえしながら、カラオケにあわせる。用意した
楽譜とキィが違うので、そのチェック。

来週12/26、ここで「一路会」の忘年会をやるので、尺八で
合わせられる曲の選曲をしたのだ。

時々子供たちがのぞきに来るが、シラけて出ていく。隣りの
部屋から聞こえてくるのは、知らない歌ばかり。英語で歌って
るようだ。子供たちはいったいいつ覚えるのか。訊いてみたら
テレビで4、5回聞けば覚えてしまうという。この感性の違いは
怖ろしいくらいだ。世代のギャップに慄然とする。

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初雪

2009-12-19 23:20:22 | 虚無僧日記
12/19 名古屋も初雪。朝4時、いつものように「朝起会」に
行こうとして、車が真っ白なのに驚いた。あわてて、4階まで
あがり、風呂の湯を洗面器に入れて戻る。その途中階段で
足を滑らせ、湯がこぼれ服が濡れた。すったもんだして、
みそぎに遅刻してしまった。

「朝起会」で、「早め早めの実践」。そして「何があっても
平常心」と学んでいながらの失態。

この日は、北海道、東北では氷点下。北陸でも大雪。そんな
中でも集う人がおり、「朝起会」は平然と行われているのだ。
名古屋は恵まれちょる。「寒い」などとは云ってられない。


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デフレで価格破壊

2009-12-18 19:37:07 | 虚無僧日記
「今宵出船か お名残り惜しや暗い波間に 雪が散る」
これは『出船』じゃ。あぁ尺八で吹くと、ますます暗い。

鳩ぽっぽの連立船団、出船とともに沈没か。お名残り惜しや。
世はまさに「でふね」でなくて「デフレ」不況、深刻。

私のギャラも激減。
その昔、25年前のバブルの時は、1舞台10万円だった某(それがし)。
3年前3万円⇒ 去年1万円⇒ 今年 1,000円。そしてついに 300円に
なった。これはもう「デノミ」か? (0が二つ切捨てられている)

と申すのは、このところ 老健施設への訪問演奏が多い。月4件はある。
ボランティアだから「無償」と心得ているが、中には、交通費として
1,000円出していただけることもある。先日は3人で 1,000円。3人で
割ったら333円だったという次第。

まぁ、虚無僧で名古屋駅前で6時間吹いても、せいぜい 250円だから
これでもありがたい。出していただけるお気持ちに感謝です。

価格破壊は留まるところを知らない。
「激安ショップ」を覗けば、ネクタイ38円、ワイシャツ100円。
「洋服の青山」で スーツ 9,000円。2着買えば3着目はタダ。
ネットオークションで「箏=1円」には驚いた。
おにぎり2つで 80円。カップラーメンも 80円。

物価も超激安になってきたから、なんとか食べていける。まいいか。


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ボランティア

2009-12-18 18:53:00 | 虚無僧日記
「ボランティア」の語源をネットで検索してみた。
なんとラテン語の「Volo」。志願兵の意味だそうな。

「ボロ」?!。そう、虚無僧は、その昔「暮露(ぼろ)」と
呼ばれていたのだ。不思議な共通点を見つけた。

虚無僧はボロ=志願兵。なるほど、今「赤旗新聞」日曜版に
火坂雅志氏の『業政(なりまさ)駈ける』が連載されている。
越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄が争っていた頃のこと。
上州(群馬県)の豪族「長野業政」の去就を綴っていて面白い。
長野業政の配下に「湛光(たんこう)風車」率いる「普化衆」が
「素破(スッパ)」として暗躍しているのだ。

虚無僧は「普化宗」の徒だが、それを「普化衆」としている。
時宗の徒を「時衆」と書くのと同じか。日坂氏に、「上州の
虚無僧集団=普化衆」の出典は何かと問うてみたい。

さて、ボランティアは狭義では「自発的に無償で勤労奉仕に
あたる人」なのだが、最近では「有償ボランティア」の
概念も生じてきているとのこと。

また、医師団が紛争国や災害地に赴くのは「ブロ・ボラン
ティア(=プロボ)」という言葉もできているらしい。
ならば、私は「プロボーラー」?じゃない「プロボロ」じゃ。


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優秀ばかりでは

2009-12-18 06:59:30 | 虚無僧日記
梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」 梶原しげる:【86】みんなが優秀だと、組織はダメになる(日経ビジネスアソシエ) - goo ニュース

「笑点」の構成作家佐藤かんじさんの話、「全員が優秀だと
成果は上がらない」という。

 テレビの人気番組『笑点』のメンバーは、全員が超一流の
噺家ばかりではなかった。優等生的回答があるかと思えば、
ずっこける珍回答もあって、笑いが出る。でこぼこあって、
茶の間に和みが出る。それが人気の秘密だった。

NHKが、超一流の噺家ばかりを集めたら もっと視聴率が
とれるにちがいないと、立川談志、三遊亭円楽、桂枝雀、
橘家圓蔵、春風亭小朝で番組を制作したが、ふるわず、
1年と持たなかったとか。

なるほどなるほど。これは企業でも学校でも当てはまる。

黒澤明の名作『7人の侍』も、腕っぷしの強い勝れ者だけを
人選したのではなかった。緊張を解きほぐす道化役の林田平八
(千秋実)もいて、野武士を撃退するという成果を挙げ得た。

老人ホームなどでの訪問演奏も、完璧な模範演奏だけでは、
聞き手の心を和ますことはできない。私がボケ役、パートナーの
鈴花がつっ込みを入れて、二人で漫才をやってる。先日は、
その切れ者役の鈴花が歌詞を忘れてつまった時、一番笑いが
出た。完璧とずっこけのギャップがうけるのだ。

知恩院の「忘れ傘」とか、屋根の上に置かれた瓦などもそうだ。
「完璧な物には魔が差す」と、わざと、忘れものを置くとか
一箇所未完成のままにするなども、古人のすばらしい教えなのだ。

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浦安の舞

2009-12-17 20:47:24 | 虚無僧日記
正月4~7日の4日間、 国府宮神社での舞楽奉納演奏に
「琴が弾ける人を」という依頼が梶田昌艶先生のところに来、
鈴花に白羽の矢が当たった。そして今日12/17、国府宮神社で
初合わせがあった。

演奏する曲は『浦安の舞』。昭和15年、皇紀 2600年の祝典に
宮内省楽部で作曲され、当時、全国の神社で演奏された曲
とのこと。雅楽というより新作の神楽舞だそうだ。事前にCDを
預かった。

雅楽や神楽で使う琴は「楽箏(がくそう)」といって、糸が太く、
低い落ち着いた音である。先日1円で落札した琴がさっそく役に
たった。琴屋さんに「楽箏」用の糸を取り寄せてもらい、張り
替えてもらった。普通の琴の糸より高い。2万円。

その琴を持って、鈴花と国府宮神社へ。まともに弾くと、意外にも
すごい響き。笛太鼓をしのぐ うるさいほどの音だった。最初は
手加減が解らなかった。そこへ梶田先生が遅れて到着。弾き方、
弾く位地、間のつかみ方を直され、だいぶ雅楽の雰囲気に近づけた。

それにしても、普通の箏の先生ではできないような注文を鈴花は
よくこなす。先日は朝日邦楽で『松尽くし』のⅠ箏と歌をみごとに
つとめ、今度は神楽。詩吟の伴奏もする。柔軟な感性だ。

私も鈴花も、邦楽界の“すきま”を生きている。


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きっと大丈夫

2009-12-17 20:35:04 | 虚無僧日記
ラジオで「悩みや、もめごとを相談したい人」というアンケートで
「一休さん」や「ふうてんの寅さん」という回答があったとか。
この二人には共通点がある。

「一休さん」は「大丈夫、平気平気、気にしない気にしない」と、
混迷の世の中に、心配や悩み事、こだわりを捨てた心の持ち
ようを説いた。

「ふうてんの寅さん」の「瘋癲(ふうてん)」の元祖は、虚無僧が
始祖と仰ぐ「普化(ふけ)」禅師なのだ。今から 1200年ほど昔、
唐代の禅僧。日本で、この「瘋癲の普化」を紹介したのが一休さん。
一休は「瘋癲の普化」をまねて「狂雲」と名乗り、風狂な生き方を
貫いたのだ。

TVドラマ、『リアル・クローズ』の主題歌「きっと大丈夫」が、
総合チャート4位に登場。人気急上昇中。歌は坂詰美紗子。

 「大丈夫、大丈夫 きっといつか 辿りつけるよ
  いつだって、いつだって、そばには 私がいるから
  あの頃 未来の話をしたね
  描いた夢は叶ってる? 嬉しそうな顔で話して
  頑張ってる笑顔が好き 誰よりも輝いているから」

嵐も『きっと大丈夫』を歌っていた。同じタイトルとは??であるが

 「世間は甘くない なめていたら すぐボロが出る
  当たり前ができてない 簡単でも わかったふりは もうやめよう
  あの日 君と見た夢を なくさない あきらめない」

ちょっと古いが『志村けんのだいじょうぶだあ』は長寿人気番組だった。

西区の仏教会で配っている張り紙には「大丈夫、大丈夫」と。

混迷の世、「大丈夫だぁ」の一休さんに火が付くか。私がその火付け役
なのだが、さて、さてさてさて。


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