この刀城言耶シリーズは何冊あるか知らないが、3冊ほど読んだろうか、その中でこの「山魔の如き嗤うもの」が、一番いいと思う。
特に前半部分は、『遠野物語』を意識しているんだろう。とても面白い。
終戦後間もなく(たぶん昭和25年頃)奥多摩の集落に昔から伝わる成人参り(三つの山の里宮から奥宮までを1人で辿って礼拝するという儀礼)を行なっていた青年が、道に迷い、忌み山に入り込み、そこで恐ろしい体験をすることから、この小説は始まっている。
決して入ってはならない、入れば恐ろしい祟りがあるとされた『忌み山』に迷い込みさまよっているうちに、一軒の家にたどり着く。
なぜこの『忌み山』に家がある?と不審に思ったものの、野宿したくない青年は、頼み込んで泊めてもらう。
中年男、若い男、老婆、若い女、子ども…得体のしれない一家。
翌朝、青年が起きて階下に降りていくと、誰もいない。朝食の用意はしてあり、戸には内側からカギがかかっているのに…。一家消失。
この謎を解くように依頼された刀城言耶は、さっそく一家消失の現場に向かうが、そこで後頭部を殴られ、顔を焼かれた男の死体が発見される。これを発端として、次々と起こる殺人。
一応、この地方の童歌をもとにした見立て殺人になっているが、見立てが成功しているとは言い難い。無い方がいいような気がするなぁ。
犯人は誰か、刀城先生も苦労していて、最重要容疑者がコロコロ変わるが、まぁ、そんなもんだろう。
有栖川有栖のように、論理だって犯人を捜している訳じゃない。誰でも犯人だと言いくるめる。
ホラーミステリと分類されるかもしれないが、ミステリ部分は弱い。
でも、ホラー部分は、本当に読みごたえあり!
特に前半部分は、『遠野物語』を意識しているんだろう。とても面白い。
終戦後間もなく(たぶん昭和25年頃)奥多摩の集落に昔から伝わる成人参り(三つの山の里宮から奥宮までを1人で辿って礼拝するという儀礼)を行なっていた青年が、道に迷い、忌み山に入り込み、そこで恐ろしい体験をすることから、この小説は始まっている。
決して入ってはならない、入れば恐ろしい祟りがあるとされた『忌み山』に迷い込みさまよっているうちに、一軒の家にたどり着く。
なぜこの『忌み山』に家がある?と不審に思ったものの、野宿したくない青年は、頼み込んで泊めてもらう。
中年男、若い男、老婆、若い女、子ども…得体のしれない一家。
翌朝、青年が起きて階下に降りていくと、誰もいない。朝食の用意はしてあり、戸には内側からカギがかかっているのに…。一家消失。
この謎を解くように依頼された刀城言耶は、さっそく一家消失の現場に向かうが、そこで後頭部を殴られ、顔を焼かれた男の死体が発見される。これを発端として、次々と起こる殺人。
一応、この地方の童歌をもとにした見立て殺人になっているが、見立てが成功しているとは言い難い。無い方がいいような気がするなぁ。
犯人は誰か、刀城先生も苦労していて、最重要容疑者がコロコロ変わるが、まぁ、そんなもんだろう。
有栖川有栖のように、論理だって犯人を捜している訳じゃない。誰でも犯人だと言いくるめる。
ホラーミステリと分類されるかもしれないが、ミステリ部分は弱い。
でも、ホラー部分は、本当に読みごたえあり!
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あしからず、ご了承くださいませ。
そう言えば、最近三津田信三読んでないなあ(^^;。
そうだ、たかさん、読んでるんだ。私、そこにコメントもしてたんだ。思い出しました。