ケイの読書日記

個人が書く書評

小林弘幸 「自律神経を整える あきらめる健康法」

2017-03-02 14:34:16 | その他
 自分では、こういった健康法ハウツー本は絶対読まないが、実家の母が、あまりにも毎日「私は自律神経失調症だ」と騒ぐので、数年前、買って読んでみたらと渡したのだ。当時は、話題になっていた本。
 最初から予想できたが、当然、母は一ページも読まず、ほったらかしにしていたので、それではもったいないと私が読むことに。


 ネバーギブアップ 絶対最後までやり遂げる!とシャカリキに頑張るのではなく「あきらめる」と肩の力が抜けて、自律神経も整い、かえって良い結果が得られますよ、という当たり前のことが書いてある。
 その具体的方法も色々書いてあって、呼吸法(3~4秒でゆっくり鼻から吸って、6~8秒で口をすぼめてゆっくり吐く)など、すぐにでも役に立ちそう。
 他には、ストレスを10個書き出して、4段階のレベルに分けていく、そしてそれを解消するための具体的な対応策を書いていく、という方法がある。実はこれ、学生時代に知人に教えてもらって、やったことがある。
 しかし、上手くいかなかった。ストレスの素を書き出すのはいくらでもできるが、具体的な対応策がみつからない。みつからないから悩んでいる、ストレススパイラルに陥り、よけい症状がひどくなる。

 私の場合、ストレスを軽減しようと思うと、やっぱりおしゃべりかな? 友人相手にエンドレスに愚痴を垂れまくると嫌がられるのは分かっているので、「こころの電話」にかけた事もある。自分の心の中のどす黒いものが、だんだん薄くなっていくのが分かる。
 ただ、今でこそ理解できるが、当時はボランティアの人の大変さが分からなかった。電話の相手の人、本当に大変だろう。精神的に疲れると思うよ。ボランティアのなり手がいないという話もうなずける。


 最後の方に「自律神経のバランスを整える日記の書き方」という項目があり、それはとっても役に立った。私も、その日から実践している。
 ①その日、いちばん失敗したこと  ②その日、いちばん感動したこと  ③明日の目標
 ③の明日の目標は、業務連絡みたいに、別の紙に書いてある。本来はもっと高い志を書くのだろうけど、1年の目標も立てることができないので、業務連絡でも仕方がない。しばらく続けてみようと思っている。

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