小泉八雲と言えば「耳なし芳一」。 私も子供の頃、読んだことある。たぶん絵本で。今、読んでみるに、怖いというより悲しい話なんだ。
盲人だが、比べるもののないほどの琵琶の名手・芳一が、世話になっている寺で一人留守番をしていると(和尚たちは通夜に呼ばれて行った)侍らしい男が、芳一を呼ぶ。自分の高貴な身分の御主人が、この地に来ているが、芳一が平家物語の語りが上手だと知って、ぜひ聞いてみたいと仰せられるので、一緒に来てくれという。芳一は侍に手を引かれ出掛け、着いた先はずいぶん大きな屋敷のようだ。なにしろ目が見えないのでハッキリ分からないが、女中衆も殿上人の言葉である。
平家物語の壇ノ浦の合戦の段をかたり始めると、そのあまりの見事さに皆、泣き崩れる。
翌日から6日間、毎晩来て、壇ノ浦の合戦をかたることになったが、この事を誰にも言ってはならぬと口止めされた。夜中にこっそり家を抜け出す芳一を、和尚が心配し、寺男に後をつけるように指示すると…
平家物語って、中学校の国語の教科書に載っていたと思う。那須与一の話とか、和歌を詠みながらの水上での合戦とか、今の戦争とはあまりにかけ離れていて、遊んでいるように感じた。平家は武家だが、清盛の娘を入内させ天皇の后にして公家化が進み、戦う集団とはかけ離れていたらしい。
平家の高位の武将たちは、兜に香を焚きしめ、薄化粧して戦にのぞんだらしい。まあ、そうなっちゃうよね。京に住んでいれば。
壇ノ浦の合戦のクライマックス、平家の敗色が濃厚になった時、二位の局(清盛の妻)が、幼い安徳天皇(清盛の娘の子)を抱いて、海に入水する場面は、平家物語に興味ない私もホロリとするが、これって一種の無理心中だよね。安徳天皇は一応、正当な天皇なんだから、もっと他の道があったんじゃないかと思う。自分の後ろ盾になってくれるはずの母方の一族が逆賊になってしまったので、その先とても厳しい人生だろうが、死ぬことはなかったろうに。
盲人だが、比べるもののないほどの琵琶の名手・芳一が、世話になっている寺で一人留守番をしていると(和尚たちは通夜に呼ばれて行った)侍らしい男が、芳一を呼ぶ。自分の高貴な身分の御主人が、この地に来ているが、芳一が平家物語の語りが上手だと知って、ぜひ聞いてみたいと仰せられるので、一緒に来てくれという。芳一は侍に手を引かれ出掛け、着いた先はずいぶん大きな屋敷のようだ。なにしろ目が見えないのでハッキリ分からないが、女中衆も殿上人の言葉である。
平家物語の壇ノ浦の合戦の段をかたり始めると、そのあまりの見事さに皆、泣き崩れる。
翌日から6日間、毎晩来て、壇ノ浦の合戦をかたることになったが、この事を誰にも言ってはならぬと口止めされた。夜中にこっそり家を抜け出す芳一を、和尚が心配し、寺男に後をつけるように指示すると…
平家物語って、中学校の国語の教科書に載っていたと思う。那須与一の話とか、和歌を詠みながらの水上での合戦とか、今の戦争とはあまりにかけ離れていて、遊んでいるように感じた。平家は武家だが、清盛の娘を入内させ天皇の后にして公家化が進み、戦う集団とはかけ離れていたらしい。
平家の高位の武将たちは、兜に香を焚きしめ、薄化粧して戦にのぞんだらしい。まあ、そうなっちゃうよね。京に住んでいれば。
壇ノ浦の合戦のクライマックス、平家の敗色が濃厚になった時、二位の局(清盛の妻)が、幼い安徳天皇(清盛の娘の子)を抱いて、海に入水する場面は、平家物語に興味ない私もホロリとするが、これって一種の無理心中だよね。安徳天皇は一応、正当な天皇なんだから、もっと他の道があったんじゃないかと思う。自分の後ろ盾になってくれるはずの母方の一族が逆賊になってしまったので、その先とても厳しい人生だろうが、死ぬことはなかったろうに。
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