ケイの読書日記

個人が書く書評

恩田陸「不安な童話」を読んで

2005-08-09 16:03:05 | Weblog
大好きな本・読んだ本

 テーマサロンの皆さんにとても評判のいい恩田陸さんを私も読んでみた。さすが直木賞候補になるだけあって実力派。読み応えある。
 しかし私は、些細なことでイチャモンをつけたい。主人公ではないけれど主要な登場人物の高槻秒。『秒』なんだこりゃ?!いったいどうして『秒』?名前に凝るのもいいかげんにしてほしい。それとも何か意味でもあるのだろうか。

 最近の子どもの名前の凝り方はすごい。学校の名簿は今ほとんどが男女混合名簿だから、読み方どころか性別もわからない名前が多い。少子化だから本当に親の期待や夢をひしひし感じる名前ばかりだ。
 虐待されて死んだ子どもたちも、ゲームのキャラクターのようなカッコイイ名前を持っている。少なくとも子どもの名前をつける時点では、親は夢や愛情を持っていたんだ。かえってやりきれないね。
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1 コメント

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名前って重要ですね (ミラン)
2005-08-19 02:58:33
おじゃまいたします。ミランです。

私はまだ、恩田陸さんの作品を読んだことありませんが、「不安な童話」はミステリーみたいですね。読み応えもあるということなので、是非読んでみたくなりました。本屋大賞をとった「夜のピクニック」も捨てがたいかな。



keiさんもご指摘しているとおり、名前って重要ですよね。ありえない名前だと、それだけで本への感情移入を妨げられる時が多々あります。



私も本名はめずらしい漢字を使っているので、先生に間違えて呼ばれるたびに、すごく嫌だったことをふと思い出しました。

でも自分が親になったら、変わった名前を子供につけたいなぁ、なんて思っていたりして・・・エゴですかね^^;

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