日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

どちらが駄々っ子?

2004-12-18 12:59:05 | 仕事のコツ
ここ数日、新聞のスポーツ面を賑わしている岩隈投手問題です。
プロ野球というスポーツそのものに興味がないので、彼の実績と言うものはよく分かりません。
ただ、今回のことをみると相当素晴らしい投手のようですね。
イケメンだし・・・。

さて、この問題がクローズアップされてから注目をして、新聞やテレビのニュース番組などを見てきました。
でも、話は平行線のままですね。
当然です、話のよりどころとなっているモノが違うのですから。
オリックス側は「野球協約」をよりどころとして、自分の主張が正しいことを言っています。
岩隈投手は「球団合併が決まった時に、選手会と合意した内容」をよりどころにしています。
では、この場合どちらが正しいのでしょうか?

「野球協約」は、通常の状態の時を想定した内容だと想像できます。
普通に球団と選手の契約交渉の基本となるモノでしょう。
今回は、「球団合併」という異常事態の中での交渉事です。
まず、そこから話を詰めないと話は進んでいきません。
優先されるべき順番は、「選手会と合意した内容」→「野球協約」なのでしょうか?
それとも「野球協約」→「選手会と合意した内容」なのでしょうか?
これまでの経過を見ると他の選手は、「選手会と合意した内容」→「野球協約」のようです。
とすれば、それに準じるのが普通だと思うのですが・・・。
もうひとつ話を複雑にしているのは、パリーグの会長さんはややオリックス寄りだということです。
新規参入の「楽天」もパリーグの球団のはずですが、「新参者は黙っていろ」という雰囲気が見て取れます。

しかし、このようなことって私たちのビジネスの場面でもあることです。
「基本的理解が、違っているために話がかみ合わない」とか「個人よりも企業の考えのほうが、優先されるべき」ということです。
特に、戦後の復興期に「企業の繁栄が、個人の幸せに繋がる」と言う一種の幻想を抱かされてしまった人達には、その傾向が強いようです。
今は「企業の利益は、従業員や取引先を含めた社会の利益よりも優先されることはない」という考えに変わりつつあります。
主軸をどこに置くのか?ということで、モノの見え方は大きく変わってきます。
まず、そこを確認することが大切だと言うことでしょうか?