日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「結婚ね~」

2004-12-27 14:26:45 | ライフスタイル
このブログをはじめた時、自己紹介のなかで「結婚情報会社で広報の仕事をしていた」という内容のことを書きました。
その時、会員向の会報誌の編集も担当したいました。
丁度、今日発売の雑誌「AERA」に「結婚について」の特集が組まれています。

40半ばになろうとしている、独身女性から「こんなこと、お前に言われたくない!」と思われるかも知れませんが、あえて書きたいと思います。
「だから、結婚ができない」ということを。

会員向会報誌のメインは「私とお見合いをしませんか?」というコーナーです。
もちろん、積極的にご自分をPRされる方も少なからずいらっしゃいます。
でも、名古屋の場合は、親御さんのほうが力が入っています。

例えばこんな感じ・・・
自己PR文を見ると、どうも50代半ばの女性の文字。
書いてある内容も「公務員をしているので、数年ごとに転勤があります。優しい女性との出会いを楽しみに待っています」という具合。
これでは、自己PRにも何もなっていません。
仕方なく、土曜日に掲載希望者に連絡を取ると、母親と思われる中年女性が「まだ、息子は寝ているので後からにしてくれ」と言います。
別に、早朝に電話連絡をしているのではなく、お昼間近の時間帯です。
普通の感覚なら「いつまで寝ているの!休みだからといっていつまででも、ゴロゴロしていない」と文句のひとつでも出ると思うのですが、「そんなことは、いえません」という雰囲気が、電話口からヒシヒシと感じ取れます。
「いつ頃なら、ご子息のご都合はよろしいですか?」と丁寧に聞き返すと、「私の文では、掲載できないんですか?息子には黙って送っているので、私が答えます」というお返事。
ここまで来ると、本人が本当に結婚したがっているのか疑問に感じるのです。
当然、自己PRとしても相手に伝わるような文章はできず、「お母様の希望するような将来の家庭像を、二人で作りましょう。」というような内容となってしまいます。

また、積極的なPR文を書かれてこられる方でも、とても難解な文面で「これでは、文章を読んだ女性がよく理解できないと思いますよ」とアドバイスをしても、「僕の生き方としてのコンセプトを書いている」と言われる方もいらっしゃいました。
「生き方のコンセプト」って・・・????
「生き方にコンセプト」が必要なのでしょうか?

女性では「自分の素晴らしいところばかり、書き連ねる」と言う方が、いらっしゃいましたね。
まるで「こんなに私は素晴らしい人間なの。だからこの位の条件の人とじゃなきゃ結婚できない」みたいな雰囲気が、文面からプンプンと漂っています。
こういう方は、「幼馴染の○○チャンよりも、絶対幸せになる!!」という気持ちが強いようでして、その判断基準として一番分かりやすい「3高」を必須条件として挙げられるようでした。
まるで「条件闘争のような結婚希望」です。
確かに「背が低いより高い人。学歴や収入もそれなりに」というのは分かりますが、それだけが結婚の重要な要素ではないように思うのです。
まして「幸せ」という基準は、人それぞれの考え方があるでしょうし、何よりも「結婚して二人で作っていく」ということのほうが、大切だと思うのです。
時には、ひとつ位目をつぶることも・・・でも、○○チャンに負けたくないから、できないんですよね。
ところで、人生に勝ち負けってあるんでしょうか?

「結婚」ということを、一生懸命に考えると「赤の他人が二人で、人生の多くの時間を一緒に過ごすこと」なのです。
その時間が、「とても楽しく、かけがえのないモノとして作っていくことができるのか?」ということが、まず最初の判断基準ではないでしょうか?

ちなみに、私が知る一番凄かった方は・・・
「ミスコンに出場できるくらいの美人で、地元の有名大学を卒業した転職経験のない親と同居の女性。できれば、父親は、上場企業の役員クラス」という条件を出された、親御さんでした。