日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「チョ~気持ちいい」

2004-12-02 17:30:06 | トレンド
昨日、今年の「流行語大賞」が発表されました。
見事に受賞した言葉は「チョ~気持ちいい」。
アテネオリンピック、男子100メートル・200メートル平泳ぎの金メダリスト・北島康介選手の言葉です。
ところでこの北島選手の言葉、そんなに流行しました?
確かに、メダル獲得直後ゴシップ記事で一部男性週刊誌などを賑わした時、枕詞のように使われた記憶はありますが、一般の人たちが普通の使っている場面と言うのは思い出せないのです。
「話題となった言葉」といったほうが、いいのでは?という感じです。
もしかしたら、私の生活圏がこの言葉を使う世代と外れているのかも知れませんが・・・。

とはいうモノの、この言葉を発した時の北島選手の偽らざる気持ちの言葉だったのでしょうね。
意図的に仕掛けられた言葉ではない分、場面と一緒に記憶に残る言葉でした。
それが、共感性を生み北島選手の魅力となって伝わった・・・と言うのが、本当の受賞理由かも知れませんね。

他に候補となった言葉に「セレブ」という言葉がありました。
10代後半から20代・30代向けの月刊女性ファッション雑誌では、毎月のように目にした言葉です。
「有名人」という意味で使われる「セレブ」ですが、初めて目にしたのは99年の頃だったと思います。
「ヴォーグ」の日本版で、海外であったパーティー等を掲載するいわゆる「パーティーページ」と呼ばれるところで見たと思います。
その頃は「有名人」というよりも「社交界の華」というようなニュアンスでした。
アメリカのファッション雑誌などには、ほぼ毎号「パーティーページ」があり、「アメリカ社交界」が紹介されています。
貴族・元貴族などが居ないはずのアメリカなのですが、ヨーロッパ社交界への憧れといったほうがいいでしょうね。
元々階級社会を持たない国にあって「社交界」のメンバーは、東海岸の有名大学出身のお金持ちや有名俳優やミュージシャン、アーティストが「セレブ」となる訳です。
しかし・・・日本で紹介される「セレブ」って・・・単なる有名人で終わっていません?
もしくは、ブランド品で身を固めたお金持ちか・・・どことなく安っぽい感じが付いてまわります。
それに対抗するように「エグゼリーナ」なる表現をする雑誌まで、登場した時には「・・・(笑)」でした。

ちなみにこのニュースの取り上げ方が、放送各局のカラーが出て面白かったですね。
N○K等は、候補に上ったらしい「虹の架け橋」まで取り上げ、アテネオリンピックを中継する自局アナの実況を放送していました。
「セカチュー(世界の中心で愛を叫ぶ)」は、TB○が製作に関わっていたためか?他局では映画のシーンすら流れませんでした。
色々な舞台裏を見るようでした。