日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

夏だ!ビールだ!!

2005-07-21 18:48:13 | トレンド
昨日のエントリー「団塊の世代のハッピー・リタイアメント」にトラックバックをいただいた「One and Only」さん、ありがとうございました。
「今までと同じ」から「今までとは違う」へ、変わる必要があると思いますね。

今日の毎日新聞WEB版にサントリー:ザ・プレミアムモルツ、売れ過ぎて“夏バテ”と言う記事がUpされている。
このところ、酒税の値上げでビール→発泡酒→雑穀発泡酒へと、人気が移ってきたと言われてきた。
景気の悪さから安いビールへと生活者が、移行したのだ。
その度ごとに、酒税の見直しがされてきた。
いわば、メーカーの努力を税金が掠め取ると言う動きが「ビール市場」に反映していた。

記事を読むと「やっぱり、ビールはビールでなくっちゃ!」ということになるだろう。
所詮、発泡酒や雑穀発泡酒は「家計を助ける、ビールもどき」という割り切りがあって、ヒットした商品だったとも考えられる。
もちろん、メーカーもそのことは良く分かっていると思う。
だからこそ、ボーナスが出た後のこの時期「プレミアムビール」を発売したのだろうし、記事中にある「モンド・セレクション」 にも出品したのだろう。

日本では、馴染みがあるとは思えない「モンド・セレクション」という賞ではあるが、「ドイツなどの「本場」を押さえ、日本のメーカーが世界を相手に勝った」というだけでも、「なんか、凄そうなビール」という気になるではないか!
「一度は飲んでみたい!」という気持ちになるのも、分かる気がする。
こういう場合は「家計に優しい」ということよりも、「世界一を飲んでみたい!」という気持ちが勝る。
「ボーナスも出た」→「1日くらいは贅沢をしたい」→「やっぱり本格的なビールはおいしい」という、ささやかな庶民の満足なのかも知れない。

こういう贅沢って、分かるし好きだな~。
酒税をドンドン吊り上げる偉い官僚の皆さんには、分からないことだろうけど。

※「モンド・セレクション」には、タバコなどの嗜好品の部門もあるようです。
 「スピリッツ&リカー」の部門では、日本酒か焼酎も過去受賞したことがあるような写真がありました。
 日本の酒類も、私たちの知らないところで「世界的認知」がされているのかも知れません。