2012年のオリンピック開催地は、事前の下馬評通りとはいかずロンドンに決定した。
最後の決め手となったのは、「大会後の施設利用」と「スポーツがもたらす子供たちや社会への影響」という点だったようだ。
これまでのような「ハコモノ」重視の誘致活動では、意味が無いということになる。
東京オリンピック以降、日本は2回夏季大会に立候補しているが何れも開催国に敗れている。
1988年のソウルに敗れたのは、名古屋。
2008年の北京には大阪が破れている。
そして2016年のオリンピクに向け、再び誘致を検討しているようだ。
これで、JOCも分かったと思うが「施設の充実を訴える」のではなく、「ジャパン・ホスピタリティー」ということや「日本が、アジア・世界へ向けてどんなスポーツヴィジョンを発信するのか?」ということを、強く打ち出す必要があるということである。
時代の価値観は既に変化し、動いているのだ。
そして昨夜、2012年のロンドン・オリンピック種目から「野球」と「ソフトボール」が外れることが決まった。
これまで「競技の拡大」で、開催国を増やし商業的にも成功を収めてきた。
しかし先のアテネオリンピックの頃から、「増えすぎた競技種目」に疑問を呈する役員も出てきたいた。
「世界的に人気の無いスポーツは、外すべきではないか?」ということだけではなく「近代オリンピックが始まった頃のように、オリンピック本来の姿に戻すべきではないか?」という考えからである。
その結果、北米とアジア・オセアニア中心の「ソフトボール」と「野球」が外れたのである。
「ソフトボール」はともかく「野球」が、「世界的メジャースポーツではない」ということに違和感を覚えた、野球ファンもいたのではないだろうか?
「野球」というスポーツは、日本とアメリカ合衆国では、他のスポーツを寄せ付けないほどの人気スポーツなのだが、世界的に見ればサッカーのほうがメジャースポーツと言うことになる。
FIFA(国際サッカー連盟)に加入している国と地域は、IOCに登録している数よりも多いということは、既に知られていることだと思う。
自国の人気スポーツとは、必ずしも一致しないのである。
一方、何も「人気スポーツだけをオリンピック種目とする必要は無い」という考えも出来るだろう。
ソウルオリンピックの時から、正式種目となった「テコンドー」とオリンピック種目となっていない「空手」とでは、どちらが世界的競技人口は多いのだろう?
恥ずかしい話だが、ソウルオリンピックのときまで「テコンドー」というスポーツがあることすら知らなかった。
「スポーツ全体の振興」という点では、「世界の頂点=オリンピックを目指す」ことで、競技人口が増えるということもあるのだ。
日本では、サッカーが「ワールドカップ出場=世界の頂点を目指す」ことで、Jリーグが出来、3大会連続出場という結果をもたらしているのだから。
とすれば、「外れた理由」はそんなに単純なことではないかも知れない。
今回、「野球」と「ソフトボール」が競技種目から外れるかも知れないということで、日本のあるスポーツメーカーが、競技団体の役員と一緒になってロビー活動をしていた。
そのスポーツメーカーとは「ミズノ」である。
オリンピックに限らず、W杯などでもスポーツメーカーは、大会のスポンサーや参加国の競技スポンサーになることに躍起になっている。
最近では、「アディダス」と「ナイキ」の争いが、熾烈といわれている。
実際、サッカーW杯では、FIFAのオフィシャル・サポート会社は「アディダス」だが、ブラジルは「ナイキ」、ドイツは「(元々、ドイツの会社なので当然ですが)アディダス」、日本「アディダス」、韓国「ナイキ」が、それぞれオフィシャル・サポート会社となっている。
決して、「キレイゴト」だけできまったとは思えない。
それもまた、今のオリンピックの姿なのでないだろうか?
最後の決め手となったのは、「大会後の施設利用」と「スポーツがもたらす子供たちや社会への影響」という点だったようだ。
これまでのような「ハコモノ」重視の誘致活動では、意味が無いということになる。
東京オリンピック以降、日本は2回夏季大会に立候補しているが何れも開催国に敗れている。
1988年のソウルに敗れたのは、名古屋。
2008年の北京には大阪が破れている。
そして2016年のオリンピクに向け、再び誘致を検討しているようだ。
これで、JOCも分かったと思うが「施設の充実を訴える」のではなく、「ジャパン・ホスピタリティー」ということや「日本が、アジア・世界へ向けてどんなスポーツヴィジョンを発信するのか?」ということを、強く打ち出す必要があるということである。
時代の価値観は既に変化し、動いているのだ。
そして昨夜、2012年のロンドン・オリンピック種目から「野球」と「ソフトボール」が外れることが決まった。
これまで「競技の拡大」で、開催国を増やし商業的にも成功を収めてきた。
しかし先のアテネオリンピックの頃から、「増えすぎた競技種目」に疑問を呈する役員も出てきたいた。
「世界的に人気の無いスポーツは、外すべきではないか?」ということだけではなく「近代オリンピックが始まった頃のように、オリンピック本来の姿に戻すべきではないか?」という考えからである。
その結果、北米とアジア・オセアニア中心の「ソフトボール」と「野球」が外れたのである。
「ソフトボール」はともかく「野球」が、「世界的メジャースポーツではない」ということに違和感を覚えた、野球ファンもいたのではないだろうか?
「野球」というスポーツは、日本とアメリカ合衆国では、他のスポーツを寄せ付けないほどの人気スポーツなのだが、世界的に見ればサッカーのほうがメジャースポーツと言うことになる。
FIFA(国際サッカー連盟)に加入している国と地域は、IOCに登録している数よりも多いということは、既に知られていることだと思う。
自国の人気スポーツとは、必ずしも一致しないのである。
一方、何も「人気スポーツだけをオリンピック種目とする必要は無い」という考えも出来るだろう。
ソウルオリンピックの時から、正式種目となった「テコンドー」とオリンピック種目となっていない「空手」とでは、どちらが世界的競技人口は多いのだろう?
恥ずかしい話だが、ソウルオリンピックのときまで「テコンドー」というスポーツがあることすら知らなかった。
「スポーツ全体の振興」という点では、「世界の頂点=オリンピックを目指す」ことで、競技人口が増えるということもあるのだ。
日本では、サッカーが「ワールドカップ出場=世界の頂点を目指す」ことで、Jリーグが出来、3大会連続出場という結果をもたらしているのだから。
とすれば、「外れた理由」はそんなに単純なことではないかも知れない。
今回、「野球」と「ソフトボール」が競技種目から外れるかも知れないということで、日本のあるスポーツメーカーが、競技団体の役員と一緒になってロビー活動をしていた。
そのスポーツメーカーとは「ミズノ」である。
オリンピックに限らず、W杯などでもスポーツメーカーは、大会のスポンサーや参加国の競技スポンサーになることに躍起になっている。
最近では、「アディダス」と「ナイキ」の争いが、熾烈といわれている。
実際、サッカーW杯では、FIFAのオフィシャル・サポート会社は「アディダス」だが、ブラジルは「ナイキ」、ドイツは「(元々、ドイツの会社なので当然ですが)アディダス」、日本「アディダス」、韓国「ナイキ」が、それぞれオフィシャル・サポート会社となっている。
決して、「キレイゴト」だけできまったとは思えない。
それもまた、今のオリンピックの姿なのでないだろうか?