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団塊の世代の「ハッピー・リタイアメント」-社会システムを変える-

2005-07-20 11:25:24 | ライフスタイル
新聞などでは、「2007年問題」と騒がれている問題がある。
まるで以前あった「2000年問題」のような感じがあるのだが、別にPCなどのシステムに異常をきたす類のものではない。
お気づきの方も多いのでは?
「団塊の世代が定年退職をする」という観点から、日本の経済全体に打撃を受けるだろうと言われている。

「団塊の世代」を対象とした、様々な意識調査が今年に入ってから発表されている。
その中で目を引くのは
①「60歳で、現役引退をしたくない」という「労働意識」だ。
この「定年退職」という制度は、日本特有のシステムだと言われている。
であれば、「定年退職」そのものを見直してみてはどうだろう?
もっと緩やかな就業状態で、それに似合った賃金形態を「定年退職金を分割支払い」するような。
②「団塊の世代の持っている技術等が、引き継がれない」という危機感。
この「技術等が、引き継がれない」というのは、総ての人たちに共通して言えることことではないだろう。
会社員時代、「学生時代は、全共闘で警察とやり合った!」と言うことばかり自慢をしていて、仕事となると「・・・」という団塊世代の上司もいた。
はっきり言ってしまえば、「企業のお荷物」のような人である。
このような方は、サッサと現場から立ち去ってもらいたい。
まぁ、このような方は「団塊の世代だから」というのではなく、どの世代にもいるのだが。
反面、町工場で「匠の技」と呼べるような人たちがいるのも事実である。
このような人たちは、もっと現役でやってもらいたいし、若い人たちに伝えて欲しい。

働くにしても、それまでの経験を活用してNPOを立ち上げる。
若い人たちに技術を教える「職人学校」を仲間と一緒にやってみる。
田舎で、のんびり「晴耕雨読」生活を楽しむ。
社会保障費の負担増加など、「団塊の世代のリタイア」というのは、社会システムを大きく見直し、変えるチャンスと捉えることが出来ないだろうか?
むしろ「団塊の世代」という一括りから、一人ひとりの生き方を模索する。
それが、「ハッピー・リタイアメント」なるのではないだろうか?