日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今日の出来事

2006-06-05 23:21:13 | アラカルト
今日のニュースは、「秋田県、小学1年男児殺害事件」と「村上ファンドの村上氏、インサイダー取引で逮捕」の二つと言うくらい。
こういうときに限って、国会などでは大切な法案が、スンナリ通過していたりする。
(本当のところは報道されていないので、わからないけど)本当に・・・政治家の皆さんって老獪。

さて、村上ファンドについてはこれからもエントリする機会があると思うので、今日は触れず。
ただ、村上ファンドの出資者の1人は、オリックスの宮内さんだったようだ。
宮内さんが、立ち上げの400億を出資していたようで。
他にも出資している「外資」のうち、幾つかはアメリカなどの大学だったようだ。
「大学が、ファンドに出資」と言うと、驚く人も多いだろう。
実は会社員時代、役員と懇意にしているアメリカの某有名私立大学の研究室の所長さんからの依頼で、学生を企業研修生として受け入れていた。
その学生さんから、「アメリカの有名私立大学の多くは、ファンドなどに出資して資産運用をしている。もちろんそのお金は、奨学金(多くは、海外の優秀な学生向け奨学金)などに使われる」という話を聞いたことがあった。
外資と言っても、総てが「ハゲタカ・ファンド」と言うわけではない、ということだろう。
「大学が金儲け」と言ってしまえばそれまでだが、奨学金と言う使い道を考えると暗に「金儲け」と決め付けることができないような気がする。
と言うのも、少子化が進み大学運営そのものが、授業料だけでは賄えないからだ。
「産学協同」ということも含め、大学そのものが収益をあげることが、良質の教育環境を平等に社会に与える機会となるという側面もあると考えるのだ。

そんな中、気になる小さな記事があった。
時事通信の記事なのだが、「日本の食の安全」と「伝統食」という二つの危機が迫っている、と言う気がした。
日本の食品自給率は、40%以下ということはだいぶ前から言われている。
鰻にしても、国産ものと中国からの輸入ものとでは、値段は格段に違う。
家計の事情によっては、お手軽価格の輸入物で我慢ということだってある。
それが悪いわけではない。実際私も、同様の選択をすることが多い。
ただ、日本の農・林・水産業という「くらしに一番近いビジネス」が、シッカリしないと国としての発展も危ういような気がするのだ。




事件とメディア

2006-06-05 09:58:32 | アラカルト
昨夜、秋田県で起きた「小学1年男児殺害事件」の容疑者が捕まった。
殺害ではなく、今は死体遺棄の容疑者と言うことなのだが、当然殺害との関連はあるだろうと、想像がつく。

この事件に、一種異様な雰囲気を感じることは無かっただろうか?
容疑者である女性は、この事件の1ヶ月前に自分の子供を水死で失っている。
そして今回、自分の子供と仲の良かった近所の子供が殺害されたと言うことで、やたらとテレビや雑誌といった、メディアの取材などに応じていたようなのだ。
それは約10年程前に起きた、「和歌山毒カレー事件」の容疑者夫婦の姿を思い出させる。
事件直後から、警察が身辺調査をし、メディアが連日取材をする。
ある種のワイドショー的主人公を、容疑者がしていた。
この時は、殆どのメディアが容疑者夫婦を「怪しい」と言っていたが・・・。

今回は総てのメディア媒体が、怪しいとは見ていなかったようだ。
それは、先週発売された週刊誌の見出しからもわかる。
週刊ポストは、他に犯人がいるかのような記事だが、同日発売の週刊現代は、この女性や周辺の状況などから容疑者の可能性があると、感じられるモノだ。

容疑者逮捕で、週刊ポストの記者や担当デスクは、相当社内外からイロイロ言われるだろう。
ただ、一つの情報だけに翻弄され、その真実を見失う危険性も感じる。
「松本サリン事件」のようなメディアのあり方は、二度とあってはいけないことだからだ。

それにしても・・・「今の子供は、大人の都合の社会の中で生き、大人の都合で犠牲となっている」ような気がする虚しい事件だ。