日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

フェアートレードとスポーツ-児童労働について-

2006-06-29 21:25:06 | スポーツ
お礼が遅くなりました。
「日本オリジナル」のエントリにコメントをくださった「ひろ」さん、ありがとうございました。
ご指摘された通り、「謙虚さ」や「謙譲」、「和を尊ぶ」ということは、勝ち負けの世界でも通用する日本人特有の精神性だと思います。
「自分が活躍して、勝ちたい」のではなく、「この仲間たちと戦って、勝ちたい」というモノが、今回の日本代表に欠けていたように感じたので、あえて「武士道」という言葉を使わせていただきました。
「イロイロなところから、社会を学ぶ」のエントリにコメントをくださった「かず」さん、ありがとうございました。
「ニュルンベルグ裁判」は、映画として世界的に多くの人が見ました。
では「東京裁判」はどうだったのだろう?と、思ってしまいました。
「東京裁判」なんて、高校の授業で絶対教えていないだろうな・・・。

毎日新聞のWEBサイトに、「人模様:サッカーでも途上国支援--牧師・松木傑さん」という記事があった。
この記事を読んで心優しい多くの方は、「サッカーボールを購入しよう」と思われるだろう。
でも、私は疑問や違和感を覚える。
というのも、記事中にあるように「サッカーボールを作っているのは、本来学校で勉強やスポーツをすべき『児童』」だからである。
数年前に国際的人権団体(アムネスティ?)が、問題提議していたと思う。
通常「フェアートレード」というのは、途上国が生産する様々商品を適正な価格で販売し、その利益を還元するというモノである。
この場合、その国の産業育成も兼ねているため、主な労働力は大人(女性が多い)なのだ。

掲げている理想は、高い。
でも、フェアートレードの利益を必要としているこども達の労働によって、生産されているという現実を考えると、手放しでは喜べない。
もちろん、パキスタンの国内事情もあるだろう。
ただ、劣悪な労働環境の中、学校にも行けず、低賃金で働かされ、本来彼らが手にすべきお金を大人が搾取しているとしたら、本来あるべき「フェアートレード」ではないように思うのだ。
まぁ、「このようなプロジェクト」みたいなものも、ありますが・・・。