日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

組織のあり方

2006-06-25 22:42:37 | アラカルト
昨日のエントリ「日本オリジナル」について、コメントをくださった「わっそ」さんありがとうございました。
「狩猟民族=欧米・南米、農耕民族=日本」というのは、確かに一般的によく使われる比較文化の話ですね。
実際は、ご指摘のとおり欧米は農業大国(畜産含む)です。
日本の場合、現在の自給率が40%ほどしかありませんから、農業大国とはいえないでしょう。
正しくは、「肉食中心文化と穀物食中心文化」ということになるでしょう。

今日のスポーツニュースの中心は、日本サッカー協会川淵会長のウッカリ発言だった。
会長職として軽率な発言だったとは思うのだが、それよりも気になることがある。
それはジーコ氏が監督に就任した時も、今回も川淵さんの一任で話が進んでいること。
以前、技術委員などが推薦をした人も監督候補としてあったのだが、トラブルになって以来監督人選は、よく分からないモノになってしまった。
総てをオープンにする必要はない。
ただ、その過程においてキチンと「日本代表(監督)に必要なモノ・コトは何か?」という論議がされ、決定される必要があるということだ。
オシム氏が適当な人材ではないというのではなく、オシム氏やこれまで何度も名前があがっているアーセナルのベンゲル氏以外の監督候補があっても良いのではないか?ということなのだ。

考えてみれば、このようなことはサッカー協会だけのことではない。
企業でも「ワンマン経営」という言葉があるように、自分の子飼いともいえるような人材ばかりを登用し、自分と意見が違う人を疎んじるというのはありがちなことだ。
そのほうが、自分が思うような経営がし易いし、自分の考えをアレコレ説明しなくても「なんとなく分かってくれる」という、一種の安心感というか仲間意識が、経営の一体感を与えるということもあるだろう。
しかし、それでは成長していくことが厳しいのではないだろうか?

自分と違う意見というのは、自分と違うモノの見方ともいえる。
「違う」コトから、広角的な発想も生まれてくるだろうし、それが組織内から新しいイノベーション(変革)が生まれる可能性が高くなる。
ライブドアや村上ファンドにも、周囲に違う考えを持っている人がいて、違う意見を彼らが聞く力を持っていたら、今回のような経済事件も起きなかったのではないだろうか?