日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

どこかおかしな日本の金融

2006-06-03 23:36:49 | アラカルト
昨日のエントリにコメントをくださった兵庫県の・・・さん、ありがとうございました。
そして、ご指摘の通り村上氏のキャリアは、「元通産官僚」ですね。
どうも・・・村上氏の「お金のイメージ」が強すぎて、大蔵省と勘違いしてしまったようです(恥)。
トラックバックをいただいた、「思考の迷路」さんありがとうございました。
実は、村上氏と私も同世代。いわゆる「偏差値教育」だとか「詰め込み教育」で育った世代です。
村上氏の学歴・職務経歴などは「勝ち組み」の典型でしょうね。
でも、学歴や職歴では図れない「心の負け組み」なのかも知れません。
「お金の呪縛」に気がつかない、心や創造性が育まれずに大人になった「心寂しい勝ち組み」というべきか・・・。

今年に入ってから、金融をビジネスにする企業の事件が立て続けに起きている。
余りにも多いので、すっかり記憶の彼方?となっている自分がいるのだが、今日の毎日新聞のWEBサイトの記事村上ファンド:村上氏捜査で株式市場に疑心暗鬼を読んで、少し驚いている。
金融に関する事件が、こんなに多い今の日本経済のあり方は、本当に健全なのだろうか?と。

記事中にある「中央青山監査法人」は、昨年のカネボウに対する粉飾決済が発端となり、今年になって業務停止となった。
企業の健全な経営を見るべき監査法人が、粉飾と言う株主だけではなく社会を欺く行為を指導していたということにある種の「儲け主義」というモノを感じてしまう。
ライブドア事件も、粉飾決済だった。
他にも、三井住友銀行や損保ジャパンなど社会的信頼の高いはずのメガバンクや大手保険会社が、業務停止命令を受けている。
アイフルのような「消費者金融」を、関連子会社にしているのも実はメガバンクだったりする。
アイフルが業務停止の理由となった、脅迫まがいの取立てなどは言語道断だが、他にも返済額以上に払いすぎたお金の返金を求める訴訟も、全国的に起きているようだ。

こうやって見て見ると、一体いつの間に日本の金融に関わる企業の「倫理」がなくなってしまったのだろうと、考えてしまう。
ここ数年、企業では「コンポライアンス」ということを、重視し様々な場面で言っている。
今、「コンポライアンス」という「企業倫理」が正常に理解され実行されているのは、日々努力を重ねている町工場だけなのかも知れない。
少なくとも、金融に関わる企業ではなさそうだ。