日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

iPodが変える、音楽ビジネス

2006-06-08 22:48:57 | トレンド
昨日のエントリ「萌~え」系アイドルにコメントを下さった、やんさん、某学生さん、ありがとうございました。
「萌~え」と言う表現ではなく「萌え~」が正しい、表記なのですね。
ありがとうございます。
そして、「秋葉エリア=メイドカフェ&萌え~」と言うのは、ある意味メディアが作り上げた「観光スポット」ということなのですね。
「AKB48」は、「公開アイドル養成クラス+発表会」のような位置付けなのでしょうか?
まぁ、新しいアイドルの作り方と言うよりも、昔ながらの作り方ということでしょう。

今日のフジサンケイビジネスのWEBサイトに、「東芝EMIが4割のリストラ」と言う内容の記事があった。
「東芝EMI」と聞いて「ピン!!」とくる人は、40代以上の洋楽ファン位だろう。
かく言う私もこの記事を読んで「エ!?」と、思ってしまったくらいの古い洋楽ファンだ。
もしくは、筋金入りのユーミンファンか?

40代以上の音楽ファンにとって、「レコードを買う」ということはとても大切なことだった。
それは、「音楽=アーティストの思考を買う」くらいの意味が、あったように思う。
お若い方たちからは「何を大袈裟な・・・」と、呆れられることは重々承知。
ただ、当時はレコードかFMラジオ、もしくは「FEN」と呼ばれた日本駐在の米軍放送が、数少ない音楽ソースだった。
「音楽を視聴する」こと自体、大変だったと言う気がする。
75年ごろになると、「レンタルレコード店」が登場し、音楽を聴くことがやや気軽なことへと変化したようだが、「音楽ファン」を自認している人にとっては「レンタルなんて、アーティストに失礼!」というような、感覚があったように思う。
実は私も、レンタルレコード店に入ったことがない。

時代は流れ・・・今ではPCで自由に楽しめるようになってきた。
そしてiPodなどの携帯音楽プレーヤーの普及に伴い、レコード→カセット(でダビング)→CD→MDと、ハードも視聴スタイルも変わってきた。
おそらくこれからは、CDやMDで新譜をリリースするのではなく、PCでダウンロードリリースということになるだろう。
だから、不特定多数の人たちに自分達の音楽を知ってもらう手段として、CMやテレビ番組などとのジョイントが、重要になっていくのでは?と想像してしまう。
だから、東芝EMIは記事中にあるように「音楽製作」に力をいれるのは、時代の変化・生活スタイルの変化による「必然」なのかも知れない。

70年代の音楽を聴くと、鮮やかに、その時代の匂や映像と言うモノを「五感で感じる」のだが・・・PCでダウンロードされた音楽に、そのような「付加」的要素がどれだけあるのか疑問だ。
だから、私はアナログチックなレコードに詰め込まれた思い出や時代感は、簡単に捨てられそうもない。