日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

違う視点でモノをみる

2009-06-14 07:48:25 | 仕事のコツ
「鳩山総務大臣VS西川社長(と小泉改革支持派?)」の決着は、鳩山さんの事実上の更迭で終わった。
鳩山(弟)さんは、相当意味深なコトバを残しているコトは気になるが。

この「鳩山総務大臣VS西川社長(と小泉改革支持派?)」について、様々な意見があるようだ。
もちろんそれは、様々な立場の違いによって起きる「意見の相違」なのだが、その「意見の相違」というモノを読んでみて、考えるというコトもこの問題を考えるためには必要なコトのように思う。

おそらく一番多いと思われる意見は、拙ブログでも書いてきたような、「問題のすりかえが起きているのでは?」とか「かんぽの宿二束三文払い下げ」の説明責任をしていない西川さんへの疑問といった、意見や考えなのではないだろうか?
ところがまったく違う見方が、日経新聞WEBサイトに掲載されている「BIZ」には、「日本郵政問題の裏にあるもの」というタイトルで、佐山展生さんが文を寄せられている。
ご存知の方も多いと思うのだが、佐山さんはテレビのニュース番組などにゲストとして出演をされている「経済の論客」だ。
コンサルティング会社経営の傍ら、大学院でも教鞭をとっていらっしゃる。

佐山さんが書かれている通り、収益のまったく上がっていない事業を買い取るのであれば、二束三文で買い上げられても仕方ないし、それはある意味当然だという意見は、「当然だ」と考えられる方もいらっしゃるだろうし、「何故それ以前に、経営努力をしなかったのか?」とか、「従業員を含めての一括売却では無く、建物のみの売却を考えなかったコトが問題だ」と考える方もいらっしゃるだろう。

大切な事は、そのような様々な意見や考えがあり、そのことに対して西川さんは説明をしなくてはいけなかったのではないか?というコトだ。
そして何もこのようなコトは、今回のようなコトだけではない。
企業内でも、あるはずなのだ。
問題があるのではなく、「様々な意見や考えを聞いているのか?」というコトだ。

西川さんは、徹頭徹尾「私のやり方は間違っていない」的態度で押し通している。
「聞く耳を持たない」のではない。
「聞く耳を持ちたくない」のだ。
だから、「説明責任」というモノを感じていないし、堂々と「郵政民営化を推進し、土台を作るのが、私の責務だと感じている」と言えるのだと思う。
少なくとも、私にはそのように見える。
そして、そのような思考にある種の危険なモノを感じてしまうのだ。

西川さんのような立場だからこそ、様々な意見や考えに耳や心を傾ける必要があると思うし、ビジネスマンとして当然の態度であり思考だと思うのだ。
何故なら、様々な意見や考えが「事業の方向性を軌道修正」させてくれるからだ。

個人的に西川さんに一種の胡散臭さを感じるのは、西川さんが銀行の頭取時代に起こした「デリバティブ商品と抱き合わせで証券を販売し業務停止命令」を受けたコトがあるからなのだが、銀行出身なら顧客サービス低下を招いても仕方ない・・・と、変に納得もしたのだった。