日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

マンガ×モード=トレンド?

2009-06-15 22:05:09 | トレンド
久しぶりに「VOGUE nippon」をチェックしていたら、特集が「マンガ×モード」だった。
マンガ好き(というより「ゴルゴ13」好き?)の麻生さんが知ったら、小躍りしそうな特集だ。
まして、今や与党内からも「不要論」が出始めた「国立メディア総合芸術センター(別名「国立マンガ喫茶」)」関係者からすれば、願ったり叶ったりという特集企画かも知れない。

マンガに影響されて、デザインを起こしているのか?といえば、決してそうではない(ように思う)。
海外の有名ファッションデザイナーでも、若い世代のデザイナーは日本のマンガなども好きだというコトは聞いたことがあるように思う(といっても、うろ覚え)。
何故なら、日本のマンガそのものが広く海外では認知され、高い評価を受けているからだ。
特に、アメリカやフランスなどでは評価が高いと言われている。
だからと言って、決してマンガをお手本にデザインを起こしているわけではなく、たまたま来シーズンの秋冬コレクションの中にあった、という程度のコトだと思う。

ただ、特集記事を読むと何となく「日本のマンガが海外のファッションデザイナーに、何らかの影響を与えている」様に思えるコトは確かだ。
それが良い悪いではなく、そのような編集になっているという印象があった。

マンガに限らず、世界に通じる創造力というモノが、日本にはいっぱいありもっとそのことに対して社会全体が投資をする時代が来ているのでは?と、思うのだ。
そのモノ・コトに対して、余りにも無頓着で評価をしてこなかっただけなのでは?
その背景にあるのは、「権威」という有り難味のように思うのだ。
言い換えるなら「お上からのお墨付き」の有無のような気がする。

今回の「マンガ×モード=ファッション」も、VOGUEという世界的にも権威のある高級ファッション雑誌(といっても、国内に限りだが)が、特集を組むことで一つの「箔付け」となっているように思うのだ。
ただ、そろそろそのような「箔付け」や「お墨付き」で、判断するのではなく「自分の審美眼」で、イロイロなモノ・コトを判断する時代となっているようにも思うのだ。

VOGUEの特集は、それなりに面白く読んだのだが・・・。





職務目的を見失った

2009-06-15 06:08:56 | ビジネス
昨日「郵便不正事件」で、次官候補と目された局長が逮捕された(紹介記事は毎日新聞)。

この事件の一連の経過については、拙ブログで書く必要はないと思う。
ただ、一滴の水が大きな水紋を作るように、一つの不正事件が発端となり、まったく関係が無さそうに思えたコトにまで拡がっていっているように感じる。

この「局長逮捕」というニュース速報のテロップを見たとき、また「『長いものには巻かれろ』的な中年オヤジだろうな~」と、勝手に想像していた(男性のみなさま、ゴメンなさい)。
ところが、女性であったことにややビックリしている。
というのも、私の知る限りキャリアを積んだ女性は、それまでの社会の既成概念のようなものを打ち破ろうと、正攻法で奮闘してきた人たちが多いからだ。
もちろん、いわゆる「女の武器」を行使し、それなりのポジションを得ようとした女性も知っているが、そのような女性は、途中でみんなどこかへ消え去ってしまった。

私のような民間と公務員とでは、待遇なども大きく違うとは思う。
公務員の場合、「男女雇用機会均等法」が出来る前から、比較的職務的には平等だったはずだからだ。
まして、彼女のようなキャリア組の場合、採用時点で既に「男女差」は無かっただろう。
ただ、この事件だけではないのだが、「人は利権を得ると、職務目的を見失い易くなる」ような気がする。
そして彼女もまた、そのひとりだったというコトなのかも知れない。

「事務次官候補」として、名前が挙がるほど仕事に対しては熱心だったようだが、常に考えなくてはならない「職務目的」ではなく「国会議員」という権力に屈してしまったコトが、残念でならない。
その意味で、公僕として仕事をしなくてはならない公務員が、ある特定の団体や人のために法を犯して仕事をしたのだから、性別とは関係なく逮捕されて当然ではある。

自己益になるようなコトばかり考え、本来の職務目的を見失った事件のような気がする。