日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

春のファッションが動き始めた

2012-02-14 19:18:14 | トレンド
今日のお昼の百貨店のチョコレート売り場は、にぎやかだったのだろうか?
いわゆる「駆け込みチョコ買い」の女性もいただろうし、生の高級チョコレートを仕事帰りに渡すために、夕方百貨店の高級チョコレートを購入された女性も多いかも知れない。

そんなバレンタインが過ぎると、寒い中にも少しづつ春を感じることが多くなってくる。
最近では「立春」よりも、バレンタインが春を告げる行事となりつつあるのでは?と、感じるこの頃だ。
書店の店頭に並ぶ女性ファッション誌などを見てみると、本当に華やかな春を思わせる表紙が並んでいる。

その中でもやはりVOGUEなどを見てみると、女性のトレンドが少し変わりつつあるコトを感じさせる内容が今シーズンは多いようだ。
特に、スカートなどは膝下が中心になりつつあるように感じる。
それだけではなく、全体がクラシックな雰囲気が多い。
クリスチャン・ディオールが「ニュールック」を登場させて頃のような、ウエストを絞ったふんわりとしたスカート。
ここ10年近くトレンドであった、ヒップハンガーやローライズのパンツスタイルが、めっきり減った印象を受ける。

個人的には、このような変化は歓迎したい。
と言うのも、日本人の体型にはヒップハンガー(いわゆる「腰ばき」)やローライズのファッションが、似合うとは言いがたいと感じていたからだ。
と同時に、「クラシックなスタイルの復活」と言うのは、生活観の変化とも受け止められる。
「昔懐かしい生活」と言うのではない。
「日々丁寧に暮す」と言うか「背筋の伸びた生活観」と言うか・・・。
表現が難しいのだが、「しなやかな自己を持った生き方」をファッションで表現している、そんな印象がある。
それは「働く女性のために」と言う思いで、ココシャネルがジャージ素材の動きやすいファッションを提案したような感じと言ったほうがよいかも知れない。

ここ10年近く、ファッション業界は「ユニクロ」に代表されるような「ファストファッション」ばかりが話題になってきた。
「ファストファッション」が悪いのではない。
「ファストファッションしかない」と言うのが、問題なのだ。
カジュアル志向が強まり、オフィスでも比較的服装の自由度が認められるようになってきた。
だからこそ、ファッションの勉強が必要だと思っていた。

有名ファッションブランドを持つことが、おしゃれなのではない。
有名ブランドのファッションから、自分にあったテイストを見つけ、自分らしくコーディネーションすることが、ファッションを楽しむおしゃれなコトなのだ。
そんなことを改めて教えてくれるトレンドが、この春見られるように感じている。